春の南空のメシエ天体を楽しむ | さとしんの星日和

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古スコやB級品を使って星を楽しむブログです。

昨夜も良く晴れて、また気温も先日の様には下がらなかったので快適な星見ができました。

 

 

おととい、南に低いケンタウルス座のオメガ星団を見に行ってそのあたりの星野を探訪したので、昨夜はからす座、おとめ座、うみへび座など南の空に今見えているメシエ天体を楽しみました。

 

 

 

まずはおとめ座のM104、ソンブレロ小宇宙です。

 

 

おとめ座 M104 ソンブレロ小宇宙

タカハシTS100+タカハシLE30mm+ルミックスLX7/24mmF1.4

露出25秒 ISO1600 縮小コリメート撮影

 

 

少しざらざらに仕上げ過ぎました。写真雑誌で見ると拡大された立派な小宇宙の姿を見るのですが、星雲星団の観望倍率33倍で見る実際のM104はこんな小さな姿です。同じ視野で見るアンドロメダ小宇宙は視野いっぱいになるのですからいかに小さな視直径であるかが分かりますね。

小さいながらも中央を横切る暗黒帯や、ソンブレロ帽子の様な姿がはっきり分かって楽しめます。

 

 

 

 

次は望遠鏡の角度を上げて私も初めて探す、おとめ座かみのけ座の小宇宙群への入り口にあるM61です。

 

 

おとめ座 M61 小宇宙

撮影データは前同

 

 

お分かりでしょうか、中央に星で無いぼんやりしたもの、これがM61です。やっぱり小宇宙を撮影するならもっと大きな口径で明るさを落とさずに拡大倍率を上げて追尾撮影できる高度な機材が必要です。下の写真は口径25cmでPCカメラや3分色露光で高度な画像処理を施したM61で、ネットに上がってるものを拝借しました、凄いですね。ちなみに25cmのタカハシの望遠鏡はハイグレード品で定価280万円です、これまた凄いですね。(^^)

 

オールドな入門機材を使う私の縮小コリメートでは、合成F値1.6をキープして追尾ズレの出ない露出30秒前後で切り上げるのが限界で冒頭の写真になります。しかし、この望遠鏡実視と同じ様に撮れる機材を私は気に入っています。

 

 

 

 

次は地味な対象、からす座へまいりましょう。

 

 

からす座 M68 球状星団

撮影データは前同

 

 

南のからす座の足元に地味に存在するM68は、球状星団として小宇宙が多い春の星空では貴重な存在です。密集度が低いのか星団の外側はパラパラ星が写っています。光度は8等台なので眼視で見ると暗い光のボールですが、からす座からたどり易いのですぐ発見できました。

 

 

 

 

最後はさらに南へ下ってM天体の小宇宙としては最南、うみへび座のM83を探しましょう。

 

うみへび座 M83 小宇宙

撮影データは前同

 

 

これも小宇宙です。中央の星状の点の周りに薄っすらと腕の様な渦巻きが写りかけています。低いところにあるのでバックグラウンドが明るく10cm反射の眼視では円盤の雲状のものがあるというのは分かりますが、特徴のある棒渦巻きの雰囲気はあまり感じられません。写真に撮ると小宇宙であることが分かり面白いです。

 

 

 

 

以上、TS100の星空散歩でした。閲覧頂いてありがとうございました。(^^)