(尾鷲三田火力の煙突 7月19日撮影)
尾鷲ニュースです。
『尾鷲ニュース』
●火力の煙突解体始まる
8月5日、中部電力尾鷲三田火力工事所は、旧尾鷲三田火力発電所の撤去工事が進むなか、火力のシンボル高さ230㍍の3缶集合煙突の解体工事が始まった。
煙突の解体作業には15~20人が従事し、頂上部の煙突内部から手作業で50㌢角(約40㌔)に溶断して、高さ210㍍まで解体する。
その後、構内で組み立てる高さ225㍍のクレーンで、3本の煙突を24分割(長さ7~12㍍)に裁断して吊り降ろす。煙突は年内にはすべて撤去される予定。
『熊野ニュース』
●絵本「つなみじぞうのあるまち」出版
熊野市井戸町の元教員鈴木美文さん(81)は、1944(昭和19)年の昭和東南海地震の被災体験をまとめた絵本「つなみじぞうのあるまち」を、文芸社(東京)からこのほど自費出版した。
鈴木さんは熊野市二木島町出身で、地震発生当時は6歳。友達の家にいるとき激しい揺れに襲われ、一旦は港の船に逃げ込んだが、津波がくるかもということで高台に避難。間もなく津波が押し寄せ第2波、第3波も襲来した。
鈴木さんは三重大を卒業後、熊野市などの小中学校に勤務。定年退職後の2006年、荒坂小学校で小学生や住民らに被災体験を語り、以後、地元の小中学校で語り部活動をつづけた。
2011年から被災体験を綴った冊子「津波が来る 子どもたちを逃がせ」を作り、市内の小中学校などに寄贈した。この冊子は文章や写真が中心だったため、小学校低学年でもわかるものをということで、絵本を作ることにした。