7月2日、尾鷲市の賀田湾に張る定置網にカツオが入り、尾鷲魚市場に3㌧が水揚げされた。梶賀大敷2.3㌧、早田大敷760㌔。定置網には4月から入り始め、6月上旬には週1~2回の水揚げがあり、この時期、カツオが定置網に入るのは珍しいという。1匹2~5㌔で鮮度良く、仲買業者が次々と競り落とし、地元のほか東海や関西市場に出された。キロ当たり550円以上の高値もあった。
●尾鷲イタダキ市再開
7月4日、新型コロナの影響で5か月ぶりの開催となった「尾鷲イタダキ市」が尾鷲魚市場であり、市民らが鮮魚や干物、地場産品などを買い求め、にぎわった。
尾鷲イタダキ市実行委員会は、新型コロナ感染予防のため3月から開催を見合わせており、国の緊急事態宣言の解除を受け、今月の開催を決めた。
マスク着用や消毒液設置、場内滞在時間を30分以内とするよう求め、各店舗は飛沫感染防止にビニールシートを設置するなど対策を講じた。各店舗には地元産のカツオやタコ、トンボシビなどの鮮魚、アジやカマスの干物、和菓子やかまぼこなどが並び、ウナギのかば焼きには行列ができた。
●「トラノオ」収穫始まる
尾鷲市向井、農事生産塾「向井の里」(黒俊人理事長、20人)が栽培する、地元特産トウガラシ「トラノオ」の収穫が始まった。
「トラノオ」は、ピリ辛と香りの良さが特徴の青トウガラシで、刺身のワサビ替わりのほか、味噌汁、うどん、魚の煮付け、丼物の薬味などに使用される。
ことしも黒理事長が自宅ハウスで苗を育て、会員が5月初旬に苗を植え、順調に生育した。昨年より200㌔多い1㌧の収穫を見込む。今後週2回収穫し、8月をピークに11月末まで続くという。市内の主婦の店7店舗に並んだ。