尾鷲市・熊野古道センターで「桶・樽道具展」 | 五月亭日記

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三重県尾鷲市在。写真「フォト紀鷲」、そしてギター「尾鷲演歌楽団」で楽しんでます。尾鷲周辺のよいとこ、イベント、ニュースなどご案内。


きょうは、雨。ここまでの降雨量は28.0㍉。

あしたは晴れるでしょう。


きょうの尾鷲の最高気温は18.8℃。(最低気温は17.1℃)

全国トップは沖縄県の石垣島で32.3℃。

三重県トップは熊野市の新鹿で19.9℃。


ただいまの尾鷲の気温は18.2℃。




         『 きょうのことば 』

         商人は安く買えるあらゆる商品を仕入れ、
        できるだけ早く小さなマージンで売りなさい。

     【 ユダヤの格言 ※マージン=販売手数料(商人の利益)



 尾鷲市向井、熊野古道センターの展示棟ロビーで「桶・樽道具展」が開かれているので、観てきました。


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 桶の歴史は古く、室町中期に書かれた多聞院日記に「オケ」という名称で初めて登場します。

 桶は日本人にとって、産湯から棺桶まで扱いやすい容器として長く親しまれてきましたが、明治末から大正にかけてのブリキの普及で減少、昭和中期にはプラスチック製品の台頭により木製の桶はほぼ姿を消します。

 現在では身近にみられる桶は、寿司桶くらいとなりましたが、修理が難しく、箍(たが)が外れることで、初めてその技術の歴史の深さを知ることになります。

 桶や樽の材料は杉・ヒノキなどの針葉樹で、鋸や鉈(なた)等で大きく木取りし、底板と側板の原型をそれぞれ切り出します。

 側板の湾曲の度合いも大きさで異なり、側板の内側は、銑(せん)という刃が湾曲した道具を両手で持って削り、外側は内丸(うちまる)という、内側が丸くなった鉋で削ります。

 側板の合わせ目は、正直(しょうじきだい)という大型の鉋(かんな)で削ります。側板の湾曲と合わせ目の角度は、様々な大きさの貝型(かいがた)と呼ばれる定規で確認しながら作業します。他に竹銑(たけせん)、金(かな)箆(へら)、締め木、才槌(さいづち)、ユリノハと呼ばれる道具も必要となります。


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カンナなどの大工道具。




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  尾鷲市内で16代続いた「桶屋」吉田稔さんが作った桶や樽12点のほか、各種道具も展示されています。



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 同展は5月27日(日)まで。開館時間9:00~17:00で、会期中は無休。チケット無料ですので、ぜひお出かけください。

問合せ 熊野古道センター ☎0597-25-2666


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