- 苦役列車/西村 賢太
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本題に入る前に、
少し前に、下記の文庫を読み始めた。
- 蒸発父さん―詐欺師のオヤジをさがしています (幻冬舎文庫)/岸川 真
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タイトルからして、チョット面白いような気がしたのだが、
実際に読みはじめると
登場人物が多すぎて覚えきれない、
(しかも、それぞれの人物のキャラにインパクトが乏しい)
そんな理由と、
あとは、なんとなく面白みを感じることが出来ず、
更に、受け付けない「何か」があって、
結果、最後まで読まずに、途中で投げ出してしまった。
で、本題。
『苦役列車』も、当初、不幸自慢的なものを感じ、
序盤はダラダラと読み進めていたのだが、
日雇い労働の現場で出逢った、
主人公(私小説なので、作者の事なのだが)・貫太と
同じ歳の専門学校生・日下部と出逢う所あたりから、
話が一気に面白みを増してくる。
それからは、作品の世界にグイグイ引き込まれ、
イッキに読み進めてしまった。
さすが、アクタガワショウ受賞作なだけあって、
久しぶりに力強い引力を感じた作品だった。
アクタガワと言っても、割かし新人の方が受賞する賞なので、
過去の受賞作の中には、
力こそあれ、文章力に疑問を感じる作品も多々あったけど、
(オマエが言うなとは言わないでねw)
この作者の西村さんは、
かなり書きなれた感もあって文章力も安定しており、
好みの差はあるかもしれませんが、
私には面白く読めました。
どうしようもない話だし、
卑屈極まりない、
人間の黒い部分が露骨に表現されているのに、
どこか可笑しく、ユーモアの風を感じるのは、
作者の方の元々の素質なのかな、と思った。
日雇い労働といえば、
私にもそのような時期は長くあったので、
共感できるような部分も多々あった。
この方の、他の作品も、是非読んでみたいです。
勝手に独断!五段階評価 ★★★★☆
ここからは余談ですが、
『蒸発父さん』を私は何故受け付けなかったのかと
この感想文を書きながら考えてみた所、
たぶん、ユーモアが足りなかったんだと思う。
可笑しく書いてやろうという気概だけ妙に感じて、逆に鼻白んだような。
それだけに、「面白み」を表現するというのは、
難しいことなんだなぁと思うのです。
時間が出来れば、
途中から読んでみようかなとは思うんですけどね。
意外と良い作品かもしれないし。
最後まで読まずにアレコレ言うのも、
何か作者の人に失礼な気もするので、
最後まで読んだら、また感想書きます。




