『無銭優雅』 | さっとんの読書感想文

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タイトル通り、ワタクシ・さっとんの読書感想文。

『書評』よりも『読書感想文』。

そんな言葉の方がしっくりくる感じなのです。

時々映画の感想なども★

無銭優雅/山田 詠美
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今年一発目の読了本は、原点帰りで山田詠美氏の著書。


詠美氏の小説自体、ひっさしぶりぶりに読みました。




保坂和志氏が何かの本で


『良い小説とは、どこから読んでも面白い』


と述べていたことや、


嶽本野ばら氏の半・私小説 『タイマ』での


「どんな映画も小説も、


  それまでの物語があり、その後も物語りは続いていく」


といった内容のくだり。




・・・を、思い出しました。


まさに、主人公の『慈雨』さんにも、


それまでの人生があり、


この物語の後にも


主人公の人生は続いていくんだろうなぁと思わせるリアリティがありました。


続編を望むわけではないけれど、


この後の小説も読んでみたいなと思わせる感じ。





以後、ネタバレになるのですが、


(以下、一部文章色変えてます)


特に、主人公が父親を亡くした後の描写は。


成人後に父親がなくなり、


その後も残された母親と生活している身で感じる、


家庭の空気が変わってゆく様子・・・・・・。


詠美氏の両親がご健在なのかどうかも、


また、彼女が両親と共に過ごしているのかどうかも


  (ご結婚されているのは知ってるけど)、


そういうことは全く知らないのですが、


彼女が、そういう体験をすることなく、


自らの想像力で、


あんなにも現実感を伴って描いているのだとしたら、


やっぱり、彼女は凄い作家サンなんだなぁと思うのです。


自らが経験した空気と、


かなり通じる部分があったので、特にそう思いました。




強いインパクトが残った! 


 というわけではないのですが、いい小説だと思います。





そして、主人公の恋人になる『栄』さん、格好良すぎます。



こんな器の広いいい男、この世の中に居ませんw 

 

 (というのも私が失恋直後だから感じるのかしらんが)



いやいや、こんないい男、やっぱり世の中にはいません。


 (私が知らんだけかもしれんが)



いたらいいけど。



魅力ある『栄』さんのパーソナリティは勿論のこと、


世の中一般的によく言われる通説


『男ははじめての男になりたがり、女は最後の女になりたがる』


男の理想の部分はともかくとして、


女の理想は見事に満たしてますよね。




そうなの、こんな風に愛されたいし、こんな風に育めたら、


他の女性がどうかまでは知らないけれど、


少なくとも私は憧れますね。


だって、私だって最後の女になりたいの。


だけど、それも中々叶わないのが、切ないところですね。


それだけ私自身が未熟なのでしょうけれども。


結論としては、やはりこの作家さん、好きです。


一緒に飲めたらさぞ愉しいであろうと、毎回読むたびに思う。