2022年8月。
税理士試験の消費税法本試験当日。
こいつさえ合格できれば、税理士試験は終了です。
試験開始2時間前に会場入りしました。
おそらく教室は財務諸表論の本試験の真っ最中。
知り合いが財務諸表論を受験しているはずですが、なんとなく会うと気まずいため、会場近くのベンチの端っこで小さくなって、間違いノートをちまちまと読みふけっていました。
あっという間に消費税法の本試験開始の時間。
さすがに緊張します。
試験開始!
試験官の合図とともに問題用紙をめくります。
この一年間はこの日のために。
全てをぶつけてやる。
まずはセオリー通り計算問題から。
問題用紙をみると2問構成っぽい。想定通りや。
ただ、問1の納税義務の解答用紙が3枚もある。
これはかなり時間とられるやつ!
問2は簡易課税っぽい。
・・・。(5秒悩む)
問2からやっつけよう。
ふむふむ。食パン屋さんの消費税額の計算ね。
あー、お腹減ってきた。
かりかりかりかり。
とりあえず、納税義務、簡易課税制度の適用判定、課税標準額(事業区分を含む)の計算おわり!
時間をみると、ここまでで25分経過。
問2の計算用紙5枚中1枚だけしか埋めてないけど、配点の8〜9割は1枚目に集中しているはず。
問2を解くのはここまでや。
ここらへんの思い切った取捨選択は経験者の強みや!
さあ、複雑な納税義務が予測される問1です。
問題を読みます。
・・・。
あ、これって事後設立の問題やん。
模試とかで解いたことはないけど、テキストの端っこに「事後設立は分割」って書いてあった!
さすが2年目!
新設法人、特定新規設立法人とみせかけたひっかけ問題や!
(※本当はひっかけ問題ではない)
ここは解くしかない!
かりかりかりかり。
よし、納税義務おわり。
ここまででトータル45分。
ちょっと時間かかった。
一気に仕入税額控除まで仕上げるやで!
かりかりかりかりかりかり・・・・。
っと、ここで時間確認。
トータル70分経過か。
名残惜しいけど、計算問題はここまでや。
タイムマネージメント重視!
理論問題の問1(ベタ書き)を確認します。
・・・・・・・。
むほー!!
これ「特定課税仕入れに係る対価の返還等を受けた場合の税額控除」と「価格の表示」やんけ。
大原の予想ではBランクとCランクだったやつや。
でも、安心してください!
完全に暗記しています!
かりかりかりかりかり・・・・。
ここまで順調な気がする。
あとは問2の事例問題や。
小問が5問。
どれどれ。
・・・・・。
いける。この問題ならいける!
残り時間は25分。いそげ!
かりかりかりかりかり・・・・。
一気に小問1〜3までを書き上げる。
と、ここで違和感が。
あれ、小問3と小問4が同じ問題?
・・・・・?
問題用紙と解答用紙を見比べてみると、
小問3を飛ばして小問4を先に解いてしまったみたい。
しかも、小問4の解答を小問3の解答欄にびっしりとボールペンで書いてしまっている。
がーん。
残り時間は10分。
ま、しょうがない。
小問3の解答を全部修正テープして、書き直している時間はない。
ボールペンの試験だから試験官も大目にみてくれるはず!
気を取り直して、小問3の答えを小問4の解答欄に書く。
そして、昨年の本試験同様に
「小問3と小問4の解答は逆です。申し訳ございません」
とメッセージを書きました。
これが、のちに大きな後悔につながるとは・・。
さぁラストスパート。
かりかりかりかり・・・。
試験終了!
あー!終わった!
時間配分はばっちりや。
なんとなくいける気がするー!
少なくとも前年より全然できたー!
とここで、解答欄を間違ったことが気になってきました。
い、いちおう大原の先生に聞いてみようかな。。
試験会場からホテルに向かいながら、大原の消費税質問窓口に電話してみる。
大原の人「消費税法の先生たちは本試験の分析のために全員出払ってます」
まぁそうですよね。
今更聞いたところでどうしようもないし、まぁいっか。
この時点の総評としては、手応えあり。
とりあえず、本試験が終わったことを祝して一人で居酒屋に駆け込むのでした。
つづく。