ダムよりも堤防 | 須坂動物園のくまひゃんのブログ

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動物園の関係者では、有りませんが、生き物なんでも大好きです。新しいことは苦手ですが、豊富な人生経験。年の功が誰かの・何かの役に立てばとの思いでブログをはじめたのですが、気がつけば若い方に励まされてばかり、感謝、感謝の毎日です。

治水のためには、まず川を掘るのが重要なんだけど、そんな目立たないこと、政治家はやりたがらないんだよね

【特別寄稿】台風19号で続出した堤防決壊の原因は!? 国交省が省益のためにダムを優先し、堤防強化を後回しにしたためという驚くべき真相!? 2019.10.18

「田中康夫」元長野県知事は、治水の優先順位を見直しを訴え、脱ダム宣言しました。
長野市を流れる「浅川」という千曲川の支流に建設する予定だった「浅川ダム」建設を中止したのですが、(おそらく)ダム建設を推進したい、大企業グループの抵抗により「落選」の憂き目を見、浅川ダムはその後知事に就任した阿部知事により建設されました。

かもしれない、でも・しか・には意味がないが、
浅川ダムの予算を堤防強化に回していれば、今回の水害被害は防げたのではないか?


以下記事内容の抜粋
真意、今後の成り行きについては、皆様の自己判断でお願いいたします

台風19号により、千曲川をはじめ堤防決壊が続出した。その原因について、ダム問題に詳しい「水源開発問題全国連絡会」(水源連)嶋津暉之共同代表に横田一氏が話を聞いた。嶋津氏は1943年生まれで、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て東京都環境科学研究所に2004年まで勤務。八ッ場ダムをはじめ各地のダム問題について技術的解析を行っている。

横田「長野県には田中康夫知事時代に取り沙汰された『浅川ダム』(注・浅川は千曲川の支流)が建設されてしまいました。浅川ダムの予算を堤防強化に回していれば、今回の水害被害は防げたのではないか?」

嶋津氏「田中康夫県政でいくつものダム建設を止めたのは成果ですが、浅川ダムだけはその後の知事がダム推進に方針変更、建設されてしまった。長野県政の問題ですが」

横田「ただ嘉田由紀子・前滋賀県知事が言っていたのですが、ほとんどの都道府県(の土木部署)は、国交省出向者が土木部長ポストとなる”植民地”で、ダム推進を進めているとのことです。石木ダムをゴリ押ししている長崎県はその象徴ですが、田中県政後の長野県でもそうだったのではないか。とすれば、国交省の責任は重い」

嶋津氏「ダム最優先で堤防強化を怠っている国交省の河川政策は、見直すべきです」

嶋津氏の指摘は、下記インタビューのなかの、関教授による“効果的な堤防強化技術があえて使われないのはダムの存在理由を確保するため”という話と完全に重なる。詳しい説明をぜひご覧いただきたい。




横田「千曲川で堤防が決壊したのは、堤防決壊しにくい(技術がすでにあるのにそれを使わず、計画水位を超えると簡単に破堤する)安価な工法を採用、(堤防を)強化しなかったためだと? 堤防強化をしていれば、長野市穂保地区で大きな被害が出なかったと?」

嶋津氏「そんなにお金がかかるものではないので、各河川で速やかに堤防強化工事を実施していれば、良かったのです。国交省はダム建設を優先したいという考えとしか見えない」

横田「千曲川で堤防決壊した穂保地区は、その先が川幅が狭くなっていて水位が上昇して堤防に圧力がかかりやすい危険な場所だった。堤防決壊しやすい場所と分かっているのだから、緊急に最優先で堤防強化をしておくべきではないか」

嶋津氏「その通りです。国交省の河川行政はポイントがずれています(→堤防強化で国民の安全確保よりも、巨額予算確保や天下り先作りに効果的なダム優先)」

横田「あれだけ去年の西日本豪雨災害で岡山県倉敷市真備町などで堤防決壊をして大きな被害が出たのに、その教訓を活かしていないのではないか。かつてない大雨が降ることが珍しくない気候変動の時代に入った危機感が乏しいのではないか」

嶋津氏「そうです。国交省の優先順位はずれているのです」

くまのぶつぶ
2006年の長野県知事選挙、あなたはだれに投票しましたか?田中康夫に投票しなかったとしたら、とても残念です

堤防強化工事は、地方の企業でも可能だと想像します。結局は大企業優先で、今度も上流のダム建設が先になるのかなぁ、