下記日本経済新聞記事によると、
赤字上場は欧米では主流で、日本は、年上場する86社のうち17%に当たる15社が最終赤字で割合は年々増えており、過去10年間で最も高い水準だ。
赤字上場が増えたのは、企業や投資家が当面の利益よりも将来を見据えた先行投資を重視する考えを強めたからだが、freeeは16日、個人事業主向けサービスの値上げを公表し、収益性を重視する意向を投資家向けに示した。
freeeは、機能制限により、利用者は、より高い料金プランへ変更するよりも、機能制限されたまま利用するか、MF等他へ乗り換える利用者が増えるのではと思われ、利益率は上がるが、売上が下がる可能性がありうると思います。
企業や投資家が当面の利益よりも将来を見据えた先行投資を重視する考えはいいのでしょうが、やや赤字上場はAI,クラウドなど過大評価されていると感じていますが、ここ2,3年の結果により評価は落ち着くのではと思われます。
(記事主要部分)
個人事業主や中小企業向けにクラウド会計ソフトを提供するフリーが17日、東証マザーズに上場する。上場時の株式時価総額は発行価格ベースで約930億円と今年の新規株式公開(IPO)市場で2番目の規模となる。
フリーの2019年6月期の最終損益は主力の会計ソフトの開発投資がかさみ、27億円の赤字だった。日本で今年上場する86社のうち17%に当たる15社が最終赤字だった。割合は年々増えており、過去10年間で最も高い水準だ。
欧米では赤字上場は過半を超える。QUICK・ファクトセットによると、19年の新規上場のうち米国は73%(11月末時点)、欧州では55%(同)が赤字上場だった。米国では10年で2倍に増えている。
赤字上場が増えたのは、企業や投資家が当面の利益よりも将来を見据えた先行投資を重視する考えを強めたからだ
赤字企業に対する投資家の見方の変化を受けて、日本では採算を重視する戦略への転換を目指す動きが出ている。フリーは16日、個人事業主向けサービスの値上げを公表した。13日には年4万7760円の法人向けの基本プランの機能を一部制限し、年47万7600円のプロ向けプランへの移行を促す措置を発表したばかりだった。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53402590W9A211C1EA2000/
フリー 2644 -
公開価格(2000円)を25.0%上回る2500円で初値を付けた。