TMS治療(経頭蓋磁気刺激)

 

小学1年生の息子と一緒に

校門まで行ったけど

帰宅することになった日

 

脳波で脳の状態を可視化する

「QEEG検査」を受けた結果

副作用のない治療法として

脳に磁気の刺激を与える

TMS治療というものを提案されました

 

経緯は↓

 

 

 

  生き辛さを解消してあげたいけど、怖い

 

脳に磁気の刺激を与えることで

混線している脳内を

スムーズにやり取りできるようにする

イメージとのこと

 

息子の生き辛さを解消できるなら

やらせてあげたいけど

得体の知れない怖さがある

 

この治療をすることによって

 

この子らしさは

どうなってしまうのか?

 

まったく別の人格に

なってしまわないのか?

 

ドクターに確認したら

そのようなことはないと言われたけど

結局僕たち夫婦はこの治療を選ぶことは

できませんでした

 

 

  「ぼくは学校に行けない病気だったの?」

 

午前中に家を出たのに

クリニックから出た時には

もう外は暗くなっていました

 

会社帰りの人たちが行き交う中

手を繋いで夜の街を歩いていると

息子が言いました

 

「ぼくは学校に行けない

 病気だったの?」

 

文句ひとつ言わずに

待合室でちょこんと座って

頭に電極を付ける検査も

じっと我慢していた姿を思い出し

なんてひどい言葉を選んで

こんなところまで連れてきてしまったのかと

胸が締め付けられる思いでした

 

「病気なんかじゃなかったよ

 頭の中に嫌な気持ちが

 残ってしまったり

 また嫌な思いをしちゃったら

 どうしようって

 心配な気持ちに

 なりやすいんだって」

 

「お父さんお母さんと一緒に

 頭の中から嫌な気持ちを

 追い出せるように

 いろいろやってみようね」

 

そう返事をして

満員電車に揺られて家に帰りました