「近鉄ふぁーむ花吉野」・・・工場で生産!野菜づくり
22日(火)河内長野市議会市政研究会(自費)で奈良県大淀町の完全人工光型植物工場と農業用ハウス 「近鉄ふぁーむ花吉野」に視察。
一口で言えば工場で生産する野菜づくり! を見てきました
植物工場でレタス・ベビーリーフなどの葉物野菜やサラダカブ・ラディッシュなどのミニ根菜類を栽培し、昨年9月からは、フリルレタスを販売しているそうです。
近畿日本鉄道が中心になって丸紅、近畿大学が連携し、農業ビジネスに取り組みだしたところです。背景には、大淀町の山間部の住宅開発に行き詰まった中で、広い土地を利用するため新しい発想の転換があったようです。
水耕栽培ではなく有機人工土壌「ヴェルデナイト」を使い「土耕式植物工業システム」が特徴で水耕より歯ごたえがあり野菜本来の味が保てると説明がありました。
隣接する農業用はハウスではトマトの栽培。(一般的にスーパーで一番よく売れているのがトマトだそうです) 特殊なフィルム農法により5棟のハウスをうまく活用しながら1年を通し安定供給を可能にしているそうです。
トマトの根は直接土に行くのではなく水分や養分と、トマトの苗で間は特殊なフイルムで仕切られています。トマトの根は、水分と養分を求めて下側に行こうとしますがフイルムで遮られています。そこでトマトの根が必死で水分と養分を求めようとすることで、トマトにとってストレスとなり、トマトをより甘くすると言うことらしいんです。もちろん上部にも適当な水分、養分の出すチューブがありバランスを考えながら育てるそうです。
トマトの身になれば少し考えさせられますが、実際試食させていただくと、びっくりするぐらいの甘さで、とてもおいしいトマトでした。
地元で約30人程度の雇用を生み出しているそうです。また、他の土地ではメガソーラー(太陽光発電)の設備も計画されています。なおこれらの野菜はグループ内のホテルやレストランで、またトマトは近称ストアーの主要店舗でお買い求めできるそうです。
当市でも高向地区で農の拠点づくりが始まります。広い視野でいい経験を学びつつ活かしていければと感じました。