改めて読みましたが、ベンチャー企業で働く人間にとって
必要な生き方や姿勢、考え方が盛り込まれていると思いました。
今でこそ業界の基礎がしっかりしている広告業界ですが、
その創世記、成長期(高度成長期と同じ)には吉田秀雄社長の
広告業の地位向上や科学的な論理の導入、高い専門性の要求を
追い求める考え方が電通の成長を牽引し、ひいては
広告業界の拡大につながったのでしょう。

自分への戒めになる部分もあり、記録しておきます。

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電通「鬼十則」
一、仕事は自ら「創る」べきで、与えられるべきではない。
一、仕事とは、先手先手と「働き掛け」て行くことで、受身でやるものではない。
一、「大きな仕事」と取り組め、小さな仕事は己れを小さくする。
一、「難しい仕事」を狙え、そしてこれを成し遂げる所に進歩がある。
一、取り組んだら、「放すな」。殺されても放すな、目的完遂までは・・・。
一、周囲を「引きずり回せ」、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
一、「計画」を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
一、「自信」を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
一、頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとは
そのようなものだ。
一、「摩擦を怖れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。


電通 業務の責任遂行に関する「責任三か条」
一、命令、復命、連絡、報告はその結果を確認し、その効果を把握するまではそれを
なした者の責任である。その限度内における責任は断じて回避できない。
二、一を聞いて十を知り、これを行う叡智と才能がないならば、一を聞いて一を
完全に行う注意力と責任感を持たねばならぬ。一を聞いて十を誤るごとき者は
百害あって一利ない。正に組織活動の癌である。削減せねらるべきである。
三、われわれにとっては形式的な責任論はもはや一片の価値もない。
われわれの仕事は突けば血を噴くのだ。われわれはその日その日に生命をかけている。


電通 昭和34年11月に発表された5つの条項
一、常に勉学し、思考し、研究すること。
二、仕事の性質、大小、公狭(こうきょう)
  に応じてただちに社内の諸才能を糾合編成し、常に有機的な組織活動を行うこと。
  個人プレーは百害あって一利なし。
三、有機的組織活動を敏活有効に進めるためには、縦横の復命報告連絡を性格敏速に行うこと。
  復命報告連絡は神経活動である。これなしには有機的組織活動は行えない。
  これを怠る者はブン殴れ。
四、職場の空気を常に豪放闊達、活気横溢(おういつ)したものに高揚しておくこと。
  そのために(五つの項)、
 ・職場を仕事の溶鉱炉とせよ。その中では一切が灼熱した仕事の火によって溶け合って
  しまうであろう。
 ・職場においては常に大声で叱咤し合え。コソコソ話しは陰鬱姑息である。
 ・職場においては私事を非難するな。私事をあげつらうは卑猥、卑怯である。
  それは、そもそも近代人のエチケットに反する。
 ・職場においては常に早足で歩くこと。
  漫歩は弛緩を導く。
 ・職場においては一切の敬称敬語は用いぬこと。巧言令色鮮やかし仁。
五、常に人材を集め、人材を養成し、発掘し、各々その処を得しめ、その全才能を発揮させて
  遺憾なきを期せねばならぬ。


広告のサービスについて
「サービスの質」「手数料を割り引いて、値引きして広告をとることがサービスではない。  
 深い専門知識を提供するかわりに、定価取引ということが絶対の前提条件となる。」


広告について事業主に行った講演より。
一、広告は購買者大衆、すなわち庶民大衆の利益のために行われるものであって、
  広告主すなわち事業主の利益のために行われるものではない。
二、広告は経済商業的な目的だけを果たすものだけではなく、むしろ社会的文化的に
  恐ろしい影響を持つものである。
三、広告は常に創造であり、創作であり、しかもビジネスである。
お疲れ様です。2件の大型資金調達のニュースがありましたので
アップします。しかしグローバルのVCの力は半端じゃない。
両方ともシリーズBのファンディングで10億円ですよ。

1つ目がリアルタイムで入札できるアドマーケットプレイスの会社です。

DataXu Secures $11 Million in Series B Funding Led By Menlo Ventures

機能としては「 improve media performance and reduce operating expenses」、
つまり出稿時の効率を高め、運用費を下げることでパフォーマンスを
高める効果があるそうです。
VCさんその確かなテクノロジーで新しい市場を作るだろうから投資したそうです。

人が介するメディアレップというサービスは海外では駆逐されているのでしょう。

2つ目は広告の配信の正確性に保証を付けるサービスです。

DoubleVerify Raises $10 Million in Series B Funding; Institutional Venture Partners Leads Growth Investment in Proven Leader in Online Advertising Verification

広告配信に付きまとう配信レポートの正確性への疑惑、特に自社サーバでカウントを
取ってずれがあると湧き出てくる。あとは「不正クリック」ですね。
これらの課題に対して第3者機関として保証をつけるサービスがやはり10億円を
調達しています。確かに広告市場の大きさを考えるとそこで発生している無駄を排除することで
どれくらいのバリューを生むのだろうか。
これからさらに市場規模を拡大する中で、第一人者として格付け会社のように
権威を得られれば中長期で高い収益をあげそうです。

最後に日本のベンチャーが競争する相手はこの規模の資金調達をしている
会社です。日本では株式上場してもこの規模の資金調達に成功することはまれでしょう。
数十億の時価総額なんてざらですからね。
これから日本人がグローバルのインターネット市場で競争するには、
始めから海外でスタートすることこそが序同である、という流れは加速しそうです。
グーグルのオフィシャルブログの情報によると
DoubleClickAdExchangeを活用して
リアルタイムでの入札と広告掲載の最適化の
機能を強化したようです。

精度はどの程度が試していないので分かりませんが、
広告配信の2巨頭の機能ですのですごいものでしょう・・・

ディバイスは特定していないが、モバイル、スマートフォンでも
同じクオリティでできるなら、今後さらにシェアを伸ばしそうですね。

「ピンポイントで配信し、効率と透明性を高めたことで広告主はより、自社に
フィットする配信が可能だそうです。」

→英文はこちら