日産「ティアナ」の広告。



このCMで使われている音楽は、

ジャズピアニストであるビルエヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」


男性篇・女性篇の二つあるCMは両方とも、

「OMOTENASHI」をコピーとするように「和」を訴求したCMで、

まるで、外国人に対して日本車の良さを訴えるかのような印象だ。

日本人の感覚が、アメリカナイズしていると考えているためなのだろうか。


だからこそ、日本人へのCMなのに、

音楽もアメリカ音楽の象徴であるジャズを使っているのでしょうかね。


そもそもジャズがCMのBGMで使われることは多い。

例えば、昔JRのCMでは「マイ・フェーバリット・シングス」が同じように「和」を訴求するCMに使われている。


厳密にはジャズの曲ではないが、「ダニー・ボーイ(ロンドン・デリー・エアー)」は、

最も多くのCMで使われている曲ではないだろうか。


最近でも、みずほ銀行、アコム、どこかのドラッグストアなど、本当によく耳にする。

影のCM音楽のキングである。


現在読んでいる本。
約800ページあるが、今ちょうど400ページ目くらい。

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究/菊地 成孔
¥4,935
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菊地成孔と大谷能生の共著、ジャズの帝王マイルス・デイヴィス論。

菊地と大谷による東大の講義録第3弾を書き下ろしたものだ。


第1弾と第2弾はジャズを中心とした軽音楽史の講義で、

後に「東京大学のアルバート・アイラー」という名前で本が出版されているが、

第3弾はマイルスにのみ絞った講義。


昔、マイルス自叙伝を読んだことがあるが、この講義は自叙伝の他にも多くの研究本を調べて、

マイルスの「アンビバレンス(二面性)」をキーワードに彼の人生を紹介している。


講義終了後から出版まで何年も時間がかかったほど、膨大な量の講義録だが、

「人生のどの時代を切り取っても映画になる」と言われるほどのマイルスの人生の魅力により、

すいすいと読めてしまう。


飽きない本だ。

BS2を何気なく付けると、バック・トゥー・ザ・フューチャー(part1)をやっていた。


1985年に上映されたとは思えないクオリティーの高さ。


自分の映画ランキングの中でも、トップクラスに入る。


part1~3まで、ちゃんとストーリーが練りこまれている。


この映画は、「ドラえもん」と共通するものがある。

ドラえもんも、タイムマシンで未来にいったり、過去にいったりしている。

「未来を変えてはいけない」「タイムマシンの故障で未来に帰れない」といった、

ハラハラさせるハプニングもこの映画と一緒だ。


昔観たドラえもんでも西部開拓時代に行くといった話があった。

のびたもマーティも拳銃が得意で、決闘をするのもお約束である。

そうみると、ドクはドラえもんにあたり、キャラクターも似ている。


バック・トゥー・ザ・フューチャーはハリウッド版ドラえもんだったのだ。



生粋のドラえもん好きの私は、バック・トゥー・ザ・フューチャーも大好きだ。

そういう理由があったのかと一人で気づく。