現在読んでいる本。
約800ページあるが、今ちょうど400ページ目くらい。

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究/菊地 成孔
¥4,935
Amazon.co.jp

菊地成孔と大谷能生の共著、ジャズの帝王マイルス・デイヴィス論。

菊地と大谷による東大の講義録第3弾を書き下ろしたものだ。


第1弾と第2弾はジャズを中心とした軽音楽史の講義で、

後に「東京大学のアルバート・アイラー」という名前で本が出版されているが、

第3弾はマイルスにのみ絞った講義。


昔、マイルス自叙伝を読んだことがあるが、この講義は自叙伝の他にも多くの研究本を調べて、

マイルスの「アンビバレンス(二面性)」をキーワードに彼の人生を紹介している。


講義終了後から出版まで何年も時間がかかったほど、膨大な量の講義録だが、

「人生のどの時代を切り取っても映画になる」と言われるほどのマイルスの人生の魅力により、

すいすいと読めてしまう。


飽きない本だ。