初代『ドラクエ』ネーミングが「ひねりなさすぎ!」「まんま」な魔物たち
「ドラゴンクエスト」シリーズの魅力のひとつといえば、たくさん登場する魔物(モンスター)は外せません。その名前も、「ももんじゃ」「スーパーテンツク」「はぐれメタル」など、独特なものが多数登場します。しかしなかには、シンプルといえば聞こえはいいですが、場合によっては「そのまんま」ともいえるようなモンスターもいるのです。
特に、初代『ドラゴンクエスト』ではRPGや家庭用ゲーム自体が黎明期だということもあり、今思えばちょっとビックリするぐらいシンプルすぎるモンスターも登場します。
最初に紹介したいのは、「がいこつ」です。
がいこつ。後に『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で「がいこつけんし」というものも登場しますが、こいつはただのがいこつです。要は白骨死体ですよね。
意図としては、がいこつなのに起き上がって襲ってくるリビングデッド的な意味を含んでいるのでしょう。それにしても文字面だけでいえば、がいこつというのはモンスターかどうかも怪しいところです。
モンスターなのかどうかも怪しいといえば、「よろいのきし」もそうでしょう。なにしろ、ヨロイをまとった騎士なので、普通に人のような気もします。
がいこつのビジュアルを見るとただのがいこつではなく、起き上がっているし、剣も装備していることが分かります。一方で、よろいのきしは、暗く影になっているところに人が入ってなさそうな雰囲気こそあるものの、見方によっては本当にただの「鎧の騎士」のようにも思えます。設定上は人が入っているわけではなく、ヨロイ自体が意思を持っているモンスターということなので、安心して戦って良いようです。
がいこつやよろいのきしとは違って、ちゃんと現実にはいないモンスターの名前ではあるものの、あまりにシンプルすぎる名前のキャラクターもいます。そのひとつは「ゴースト」でしょう。ゴースト、つまりお化けですから、それはモンスターで間違いはありません。
それにしても、あまりにくくりが大胆です。ゴーストというのもいろいろといそうなものですが、ざっくりし過ぎています。前述のがいこつの上位モンスターに、「しりょう」、つまり死霊がいますが、これはおばけのたぐいではないのか? と考え始めると、なんだかモヤモヤしてしまいます。
同じように、ざっくりしすぎているモンスターの名前には「まほうつかい」もあります。魔法が使えるのですから、ただの人間でないことは間違いありませんが、モンスターと決めつけて倒してしまってよいものか、微妙な存在といえるかもしれません。よく考えれば勇者はより多彩な呪文が使えるわけで、「魔法使い」といえなくもないでしょう。
シンプルな名前といえば「スライム」も、いろいろなゲームやお話にそのまま登場するようなシンプルな名前です。しかし、スライムが「ドラゴンクエスト」シリーズを代表するモンスターといえるほど有名になったのは、『ドラゴンクエスト』というゲームの人気と、そして2024年3月1日に逝去された鳥山明氏の愛らしいデザインの力によるものであることは疑いようもありません。
あまりにシンプルすぎる名前のモンスター、よろいのきしや、ゴーストたち。それでも、名前を見ればぱっと頭に浮かびます。これは本当にすごいことです。改めて、鳥山明氏の功績を称え、ご冥福をお祈りいたします。
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以上、ニュース記事を引用させてもらったが、ドラクエ1に登場したモンスターのネーミングは確かにシンプルだ。「がいこつ」や「まほうつかい」はそのまんまだし、捻りがないと言われても仕方ない。
同じドラクエ1に登場する「ゴースト」だけど、2には「ゆうれい」というモンスターがいる。幽霊を英語で言うとゴーストだが、双方は全く別のモンスターだ。また、3と5では「まほうつかい」が登場するが、1とはデザインが全く別である。
ここには挙がっていなかったが、「ドラゴン」もシンプルなネーミングだ。シリーズを重ねる毎に様々なドラゴン系のモンスターが登場するが、その大半は「◯◯◯ドラゴン」だ。「スライム」も同じで、「◯◯◯スライム」はどれだけいただろうか。
そう言えば、見た目が同じなのに名前が違っていたり(例・「とらおとこ」と「ワータイガー」)、名前が同じなのに色が違ったケースもあった。((スライムベホマズン)は6だけ紫)。いったい何故だろう?