適当に思い出話。 | ろくでなし 佐藤ナノ

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ただアラフォー独身デブの行く末を見守っていくだけのブログです。

またもや思い出したから書く。



友達にえみちゃんと言う子がいる。
えみちゃんはガチで天然入ってる子だった。
同じ保育園、幼稚園、小学校といわゆる幼馴染で
学校が終わるとよく一緒に遊んでた。

ある日の昼過ぎ、やることが無い暇人の私は
いつものようにえみちゃんのお家に遊びに行った。
時は昭和、そして田舎、
家に遊びに行ってもチャイムなんぞ鳴らさない。
っていうか鳴らしたら「びっくりするから鳴らすな」と言われる始末。
んで、いつものごとく玄関ドアを勢いよく開けて(驚く事に当時はカギをかける習慣が無かった)
「えみちゃんいるー?」と呼びかけると
なにやらただならぬ雰囲気。

少し薄暗い家の奥でえみちゃんが何やら絶叫しながら大声で泣いている。
なにごとかとびっくりして固まっていると
えみちゃんがワンワン泣きながら出てきた。

「お兄ちゃんが筋肉マンごっこしようって言ってきて、それで・・・それで・・・」と言ってて
プロレス技でも無理やりかけられたのかと思ったのもつかの間
えみちゃんのおでこにでかでかと
 

 

 


「肉」


と書かれてた。
デコに「肉」と書かれて大号泣する友達。
あまりにもシュールな光景に私は何と声をかけていいのか解らず、
ただただ立ちつくすしかなかった。

で、あろうことか油性ペンで書かれていたため
水を付けてこすっても落ちる気配が無い。
幼心ながら、自分の妹のデコに油性ペンで「肉」と躊躇することなく書ける
3つ上のえみちゃん兄にほんのり恐怖すら覚えた。

泣きながら「落ちないよぉー」とデコをごしごしとこすり続ける我が幼馴染。
小学1年でカオスの世界を経験することになろうとは・・・。
この光景があまりにも衝撃的でこの後どうやって落としたのか覚えてない。残念。

っていうか泣くほど嫌なら断われよ。

「次からは気をつけなよ!あんたのお兄ちゃんから
 聞いたことのない遊びしようって言われたら断りなよ!」と言ったのは覚えてる。




2カ月位たった後、
遊びに行ったらえみちゃんがまた泣いてて

「お兄ちゃんがドラゴンボールごっこしようって、私、クリリンの役しろって言われて・・・」って
言ってるえみちゃんのおでこには

クリリンよろしく6つの丸印が規則正しく書かれてた。また油性ペンで。







お前学習しろよ。