ある日、携帯電話をみると着信履歴が残っていた。
本部の高Pさんから電話だ。
なんだなんだ、まだ仕事時間じゃないぞ。
サトモ (・・・また書類の不備とかの件かな?)
とりあえず、気ノリしなかったので、放置。
(--)
後でかけ直そう・・・。
1時間ぐらい経って、出社。
弁当のデスクで配達確認していると、また電話が鳴った。
高Pさんだ。
サトモ (あ~、余程の用事みたいね・・・)
はいよ~。
サトモ 「はい、佐藤です」
高Pさん 「本部の高Pです、お疲れさまです」
サトモ 「お疲れさまです~。先ほど電話いただいていたみたいで・・・」
高Pさん 「あ、ううん、いいんだ。それより、夕方のね『イチ○シ』って
テレビの取材があってね、佐藤さんに協力していただきたいと・・・」
サトモ 「はい・・・?」
(--;
・・・どうも、「お年寄りの見守り」取り組みについての取材らしい。
そんで、わたしのコースの中のお客さんから何人かにインタビューしたいらしい。
しかも、受け渡しの様子も取材したいそうで・・・。
・・・私も映ってしまうのか。
(==;
高Pさん 「ここで、引き受けてくれるとすっごく助かるんだけど」
サトモ 「・・・・・・はぃ・・・分かりました」
電話を切る。
はあああ・・・
配達前に、恐ろしいことを頼まれてしまった・・・
いやだなぁ・・・
・・・いや、ショック受けてる場合じゃない。
インタビュー、誰に頼もう!?
K田さんに相談する。
K田さん 「・・・はあ?テレビ!?出んの?」
サトモ 「一応・・・らしいです」
K田さん 「俺、そんな話聞いてないよ、直に電話来たの?」
サトモ 「(ああ・・・ややこしい空気に・・・)そうです」
K田さん 「ふーん・・・あっそう、まあいいけど」
サトモ (ああ、不機嫌不機嫌・・・)
K田さん 「・・・インタビュー、S藤さんはどうなの?」
サトモ 「S藤さん、いい♪あと、I倉さんはどうでしょう?」
K田さん 「I倉さん・・・うん、いいんじゃない?」
よし、S藤さんとI倉さんに頼んでみよう!
それにしても、高Pさん、取材の話はリーダー(K田さん)を通してくれたらいいのに・・・
めっちゃ、空気悪いわ。
(--;
しかも、なんで新入りの私を選ぶんだ・・・。
「それは、断られないようにするためだわ」
「直に電話すれば、さとーさんに選択の余地がないの、分かってるよね」
「いや~、大変なことになっちゃったね」
仕事仲間のおばちゃま達が、慰めてくれた。
みんな優しい。
(T T)
高Pさんの話だと、サトモは大して映らないようだから、
出るのは気にならないけど、問題はお客さん。
・・・インタビューに快く応じてくれるものだろうか?
どうやって頼もう?
う・・・
配達に出る前から、なんだか重い。
「突撃!となりの弁当(2)」 へ続きます。
m(_ _)m