どうするか迷った!そんなお客さんの頼まれごと。
それは、さわさんのおばあちゃん家でのこと。
さわさんは、いつも親切だ。
毎回、何かサトモに差し入れてくれる。
こっちは仕事でもあるんだけど、手ぶらで帰せないんだね。
手元にお菓子がなくても、家の中から必ず何か探してくる。
・・・日付の切れた貰い物とか(笑)
そして、サトモが車に戻るときは、いつも見送りに出てくれる。
それは寒い日もかかさない。
本当に心優しいおばあちゃんだ。
今日はさわさんの家にお弁当を届ける日。
サトモ 「こんにちは、さわさ~ん」
ドアを開けると、さわさんがコートを着て玄関にいた。
サトモ 「お、今日はこれからお出かけですか?」
さわさん 「ちょっとね・・・(ごにゃごにゃ)」
サトモ 「そうですか~
では、今日のお弁当ここに置きますね~
空き容器を・・・」
さわさん 「ちょっと頼みたいことあるんだよね」
サトモ 「・・・はい?なんでしょう?」
さわさん 「さとーさん、郵便局通るかい?」
サトモ 「・・・郵便局ですか?通らなくもないです」
一応、そこを通っても次の配達先にも行けるからね。
(--)
さわさん 「そうかい・・・」
サトモ (・・・もしかして、そのカッコ・・・)
さわさん 「郵便局まで乗せてってくれるかい?」
|||(--)|||
サトモ 「・・・えっと、ゆーびんきょくですね~」
以下はサトモの脳内である。
客を乗せていいのか?
いいのか?
郵便局とかヤ○トじゃないから、いいか?
すっごい近いからいいか?
事故とか起きやすい場所でもないし。
断るにしても、めっちゃコート着て待ってたから、断りにくいわ!
足悪いけど、外出しようという気持ちは大切なことだし。
いいか、いいか。
うん。
(うなずきながら、5秒間ぐらいが目安)
(--)
サトモ 「・・・弁当いっぱいの車ですが、どうぞ~!」
さわさん 「ホントかい?助かるよ、ありがとう~
らっきょ好きかい?
いただきもので、おいしいのがあるからあげるよ」
・・・らっきょ、もらった。ほほう。
いやいや、そうじゃない!
急いで片付けないと、助手席空いてない!!
(==;
サトモ 「ちょい、お先に行って車用意してまっす!!」
マッハで車に戻るサトモ。
助手席の仕事道具や保冷箱を全部かかえて後部へ突っ込む。
書類やら・・・飲み物やら・・・アメやら・・・
ああ、らっきょも・・・とにかく後ろへ!
すべてを突っ込み、トランクをしめる。
サトモ (・・・後で片付けよう)
・・・よし!
(--)
ああ、なまら冷や汗かいた・・・。
(--;
振り返れば、さわさんが家から出てきていた。
サトモ 「はい、お待たせしました!狭いですが、助手席にどうぞ~」
さわさん 「まぁ、ありがとね~」
さわさん、乗車。
後ろに弁当、隣にお客。
サトモ (どうしよう、弁当とお客さんが乗ってるよ・・・)
乗せておいてなんだが、ハタから見るとすごい光景だ。
弁当もパンパカパンに積んである上に、車内に2人乗車すれば、
軽自動車でも威圧感は最高。
(--)
サトモ 「・・・さわさんが隣にいるなんて、ちょっと不思議です~(笑)」
さわさん 「あら、ほんとうだねぇ(笑)」
サトモ 「帰りは大丈夫ですか?」
さわさん 「帰りはゆっくり休みながら歩いていくから、大丈夫だよ」
話ながらも、車はのろのろ走る。
いつも以上に安全運転。
サトモ 「は~い、郵便局に到着です~」
車から降りて、郵便局に向かうさわさんに手を振る。
さわさんも手を振っていた。
そのまま少し走って、道を曲がってから車を止めた。
車を降りて、後ろの荷物を助手席に戻す。
・・・急いで突っ込んだので、書類がぐちゃぐちゃだ。
「やれやれ、びっくりしたなぁ」
もらった「らっきょ」を見ながら、さっきの狭い車内を思い出して、
思い出し笑い。
「でも、やっぱ『乗車』はカンベンだな~・・・」
(--;
この車、「弁当」と「まごころ」は運びますが、「人」は運べない・・・(笑)
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ところで、本日会社の本部の高Pさんから電話がきた。
そして、 衝撃の依頼 が舞い込んだのだ・・・!
「イヤだよ~!!」
センターの駐車場で叫ぶぐらい、サトモにはめんどくさい依頼です。
(表舞台が好きな人は、うれしいかもしれない)
胃の痛い1週間の始まり~。
(==;
・・・ああ、もう寝る!