久しぶりにTSUTAYAに行ったんで何本か新しめの映画を借りてきたりして。
その中から、思春期の少年同士の淡い恋をつづったオランダ発の青春ラブストーリーを紹介。
『 BOYS ボーイズ 』 ミシャ・カンプ監督
ゲイものの映画としては王道すぎる展開、「君の名前で僕を呼んで」あたりと比べても驚きの展開などというものはほとんどなく、淡々とした恋愛事情が淡々と、ただ丁寧に描かれてゆく感じ?
尺も短めで、エンタメとしては地味だし、芸術映画というにはひねりが足りないし、感は無きにしも非ず。
正直、主人公の二人の少年がカワイイ、と思えるかどうかでこの映画の評価は分かれてくるような…それだけといえば、それだけの映画ですし。
ただし、そこがハマって、且つホモネタ好きであれば良い映画だと思います、派手なセックスシーンはありませんが、互いに交し合う視線だけでも充分に恋心が描かれています。
映画としてのポジションの曖昧さ、みたいな欠点すら、ある意味で不器用な初恋の空気感、みたいなトコにつながっていて、なかなか面白いバランスの映画かと。
それにしても、今世紀初め世界に先駆け同性婚が決まったオランダにおいてですら、片田舎になるとこれだけのゲイ差別がまだ残ってるのだなぁ、というのはちょっと驚きでした。
この映画が撮られたのはちょっと前の14年、映画の時期設定ははっきりとはわかりませんが、主人公がブラックベリーを使ってるのでほぼほぼ同時期、少なくとも同性婚施行後10年以上経ってるのは間違いないと思われます。
同性の先輩にどうしようもなく惹かれてゆく主人公が、善人だが古風なブルーカラーの父とプチヤンキーな兄貴と三人暮らし、というホモソーシャルなプレッシャーの中で、自分の気持ちを持て余してゆく様子が切ないんですよね…
ゲイとしての本音と、ノンケを演じなければいけないというプレッシャーの狭間で、主人公が純粋だからこそ拗れてゆく人間関係…
主人公のセリフ「僕はゲイじゃない」がこの映画のキャッチコピーに使われてるのを見て、当初は「安っいコピーだなぁ…(汗」、とか思ってたんですけど、本編を見てみると、まぁそこ使ってしまいたくなる気持ちもわからなくはないです…
ただし、ラストはちょっと意外な人物からの後押しもあってのハッピーエンド、この辺の流れは同性婚ある国の説得力かも?、と思いました。
■オレ的映画TOP10 year end chart 2019 第1位
【最近串カツ食べた?】
そういえば、去年の「今日は串の日」にも書いてた、串カツ田中で食べたのが最後なんで、もう1年以上経っちゃいましたねぇ…
さすがにコロナ禍がなければ、もう1、2回くらいは行ってたかもしれませんけど。
そういえば、コロナ禍への対応で、二度漬け禁止でお馴染み田中さんのソースがソースディスペンサーでかける方法に変更になった模様で、二度でも三度でもかけ放題になっちゃいますね、ソースでびしゃびしゃにしたい派にとっては朗報ですが…
▼本日限定!ブログスタンプ