2024年6月5日、
長野県木曽郡南木曽町⇒飯田市において
大平トンネルと大平トンネル・番外編の『現地勉強会』(笑)を終えて、
長野県道8号線を飯田市方面に降り、次のお勉強会場所に向かった。
向かったのは「大平集落」。
ここは古いものだと江戸時代末期の建物が残っており、
郷土環境保全地域として指定されているところです。
・・・と硬いことを申し上げましたが、
私の目的はこの江戸時代末期の建物ではなくて
『林道 鳩打線』との分岐点です。
分岐点に立って、林道方向を写したのがこれ。

近づいて、

【高さ制限 3.0m】
【10㎞先 鳩打隧道】
この景だけで、丼ごはん3杯イケる。
時期は6月なので深緑真っ盛り。
さあ、レッツゴー!!鳩打隧道!!
・・・10㎞の林道は未舗装でガタガタでした。
路面はデッコボコ、時期的(梅雨)に大きな水たまりがいっぱいで、
車はドロまみれ。
それでも行きます!!
やっと、やっとでようやく見えてきた!
鳩打隧道、西側(大平集落側)坑門。

近づいて、

こんにちは、鳩打隧道さん!
私の勉強不足のためこの隧道の正確な「延長」、「幅員」、「高さ」や「竣功年月」
はわかりません。ごめんなさい。

観音開きの鉄扉がス・テ・キ
【高さ制限 3.0m】
【幅員制限 2.3m】の標識以外に、
鉄製チェーンで黄色い版に【高さ制限 3.0m】とある。
冬季には、トンネル内の凍結防止のためにこの鉄扉が閉められるようで。
よく見ると左側の鉄扉には、人道用の小さい扉も付いている。
入り口付近は、鉄製ライナープレートで補修されている。
扁額は、

・・・植生が邪魔して見えない・・・
諸先輩方の記録を見ると、右書きで「道隧打鳩」となっているそうで。
しかもかなり崩した書き方で。
では、おじゃまします。

うぉ!! カッコイイ
異世界への道みたい。
入って10mぐらいはこんなゴッツイ感じ。

それが終わると、キレイなコンクリートに変わった。
このやり方、PCL工法というそうで。
なんか・・・異世界の入り口から冥土へ続いているようです(笑)。
内部はこんな感じ。

写真の下半分が明るいのは車のヘッドライトのため。(カメラのフラッシュはOFF)
側壁の様子がリアルにわかっておもしろい。
ちなみにこのトンネルは何回か崩落事故を起こしており、
平成21年10月の崩落時にこの「PCL工法」で補修・補強して
今の姿によみがえったそうで。

東側坑門(大瀬木集落方面)に近づくと路面がキレイになってきた。
側壁の下にはグレーチングもあった。

更に東側坑門に近づくと、コンクリート製の側壁が高くなっているところが。

ようやく東側坑門に到着。
すっかり路面がキレイになっている。

出る先の景。
こちらも緑が豊かです。
あれ??こちらは舗装路だ。
そして、出てからの振り返りの景。

「鉄扉」、「高さ制限」「幅員制限」、「鉄製チェーン」、「人道用扉」などは
西側坑門と同じですが、こちらには鉄製ライナープレート施工はありません。
また、坑門の上部にコンクリートの巻き増しが見られます。

扁額は、植生はありませんがよく見えません。
こちらも西側と同じ右書きで「道隧打鳩」と書かれているようですが。
はい、充分に鳩打隧道を堪能しました。
隧道から大瀬木集落の林道分岐点までは、
多少のデコボコはあっても舗装されていました。
そして林道分岐点にあった看板の景がこちら。

こちらからは3.9㎞で隧道まで行けるんや。
そして林道表記。

いや~、充分におもしろかったです。
楽しい『お勉強会』でした。