昨日の続きです飛び出すハート




「おい、

お前がんなのかぁ?


俺もがんだ〜

がん、がん、がんだよ

がんだってよォ


わっはっはっはっはっはっは」

 





???!!!!

 





 

……………

 









センチネルリンパ節生検の

準備も終わって




いよいよ明日は手術




陽も落ちてきて

私は心の準備をしていました



 

👩‍⚕️「夕方に

先生から

インフォームド・コンセントが

あるので

準備ができたら呼びますね」


私「お待ちしています」

 







精神統一…






 

いざとなったら


(緩和ケアチーム)


からもらった


『気持ちを落ち着ける薬』

がある



これがあれば私の心は大丈夫

 




インフォームド・コンセントが

終わったらもう

あとは手術に向かって一直線

後戻りできない





 

手が足が


怖くて

ガクガク

震えていた

 






さよなら私の髪






来世で

また会おうな…

 













と感傷に浸るのも束の間





『着信 父』






えっ?!

 





ずっと仲の良くない父からだった

どれくらい良くないかというと

実家にいる時はほぼ口を聞いていない

実家を出てからは一切会っていなかった

 

そして私が急性心不全で入院したとき

母と父がお見舞いに来たけど




「さっさと帰るぞ!!」


ほんとにさっさと帰ってしまった

 

↓(ここに書いてます)↓



 




 

それくらい仲が良くなかったのだけど

手術の前日に電話がかかってきた





これはまさか…

ドラマとかでよくある

娘を心配するやつなのか?

 




とりあえず焦って病室を出る









「な、な、な、なに?」




 

「おぅ、おまえぇ〜

がんなんだってぇぇ?」

 


















 

酔ってる


しかも結構

泥酔してる





昔から

酒を飲んで機嫌が悪くなる

父が怖かった





 

「俺もがんだ〜

がん、がん、がんだよ」











※父は歯槽膿漏以外、

至って健康体である








「なに言ってるの?

本当にやめてよ

明日手術なんだよ?」

 



「がんだってよォ

わっはっはっはっはっはっは」



 






すごい

明日手術のがん患者を

煽ってくる








もう

信じられない









「もう2度と電話してこないで」

 








「あれ〜?

怒っちゃった〜?笑笑」

 








いくらなんでもひどすぎる

私のプライドはズタズタだった

 



急いで病室に戻って

布団に潜って泣いた