多読書評ブロガーの石井です。
先日オススメ書評のブログエントリーで紹介した「内なる目」の著者ニコラス・ハンフリー氏の本です。
「内なる目」にて、意識は主として発展するための社会性を育むことを目的として生まれたという説に心酔してしまった私ですが、今回の本も興味深い洞察をくれる本です。
とりわけ、アメリカという国を擬人化して、その国家を対外的に代表する大統領がどれだけ自分(=アメリカ)についての正しい認識を持っているでしょうかという話から、人の意識や人格について、果ては宗教的なものの必要性についてまで語ってしまっている下りは、共感できる比喩を使って、真理を伝えていこうとするハンフリー節炸裂という感じがします。
進化が先か変化が先かという下りも、進化論という一般常識に疑問を呈す投げかけが秀逸です。進化したから機能が退化したわけではなく、体毛しかり、機能喪失したから、それを補うための技術発展が必要になったという説は、本書の「喪失と獲得」というテーマともつながります。
以下抜書き引用まとめです。
進化論と脳科学を踏まえた人類の歴
自由な思考が生むエッセーの魅力
なぜ自分は天才でも美男美女でもないのか、とお嘆きのあなたに!
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先日オススメ書評のブログエントリーで紹介した「内なる目」の著者ニコラス・ハンフリー氏の本です。
「内なる目」にて、意識は主として発展するための社会性を育むことを目的として生まれたという説に心酔してしまった私ですが、今回の本も興味深い洞察をくれる本です。
とりわけ、アメリカという国を擬人化して、その国家を対外的に代表する大統領がどれだけ自分(=アメリカ)についての正しい認識を持っているでしょうかという話から、人の意識や人格について、果ては宗教的なものの必要性についてまで語ってしまっている下りは、共感できる比喩を使って、真理を伝えていこうとするハンフリー節炸裂という感じがします。
進化が先か変化が先かという下りも、進化論という一般常識に疑問を呈す投げかけが秀逸です。進化したから機能が退化したわけではなく、体毛しかり、機能喪失したから、それを補うための技術発展が必要になったという説は、本書の「喪失と獲得」というテーマともつながります。
以下抜書き引用まとめです。
■多重人格
複数の自己が発達する可能性は、すべての人間に生まれつき備わったもの
最終的な共通の方針を共有している
下位自己はすべて私のもの
下位自己たちは、強調作業を通じて、共通意識となった
■修正主義的な自己のイメージ
自己はそもそもモノなどではなく、説明のためのフィクション
■ミスター・アメリカ自己
大統領は、誰よりも「合衆国」を理解していることになっている
他の国に対処するときの「代弁者」(スポークスマン)
★内なる名目上の元首
要するに、人類もまた、内なる名目上の元首が必要なのではないか
とりわけ、人間の社会生活の複雑さを考えれば
■「感覚よりも頭が勝っている」
知恵の木の実を食べたアダムとエヴァの物語から
制御しきれなくなった怪物をつくりだしてしまったフランケンシュタインに至るまで
神話やおとぎ話は、自らの幸福にとって必要以上に、賢くあるいは詮索好きになりすぎた結果として破滅した個人の無数の実例を提供してくれる
■欠陥のある個体
他個体と競合して生き残るためには、欠陥のある個体は、置き換えるべき遺伝的に与えられた戦略よりも、すくなくとも同じだけすぐれた戦略で埋め合わせるに違いないと仮定
■体毛の喪失と火
まず体毛の喪失が先に起きたというのが、私の仮説
体毛の喪失という遺伝的後退
十分な体毛を欠き、しだいに寒くなってきたというまさにそのことのために、体を温かく保つ技術を発達させるよう衝き動かされた
■記憶力の喪失と抽象能力
貧しい記憶力を補償するために
測量
情報を記録・保存する外部的な方法
記憶の重荷を「延長された心」に送りわたす
■意味を求める努力
認知心理学の創設者の一人であるフレデリック・パートレットは、自らが「意味を求める努力」と呼ぶものを重視し、これがあらゆる人類が事物を理解するときに得ている本能的な喜びではないかと推測した
【本日の紹介書籍】
喪失と獲得―進化心理学から見た心と体
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ニコラス ハンフリー
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おすすめ度の平均:
ニコラス・ハンフリー講演のお知らせ進化論と脳科学を踏まえた人類の歴
自由な思考が生むエッセーの魅力
なぜ自分は天才でも美男美女でもないのか、とお嘆きのあなたに!
【関連エントリー】
■書評■
「内なる目」ニコラス・ハンフリー
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10544592902.html
「原初生命体としての人間」野口三千三
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10217784713.html
■セミナーレポート・体験記■
「ヨガ瞑想ワークショップ体験記」bySANAさん
http://ameblo.jp/satokumi1718/entry-10558389968.html
【編集後記】
バーベキュー2連荘と、夜はお祭り屋台など週末遊びすぎた反動でしょうか、さっくんももちゃんが同時に風邪を引いてしまい、久しぶりに会社をお休みしました。
ひさしぶりの平日昼間、PCの前で無性に詩(歌)が書きたくなったりした一日でした。
小学校の時「ほっぺたの傷」という詩で市の文集に載ったことがあることが自慢の多読書評ブロガーの石井でした。
本日も多読書評ブログ「行動読書」を最後までお読み頂きありがとうございました。
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