「原書生命体としての人間」野口三千三
先日インプロのワークショップ時に体験した野口体操の
創設者、野口三千三さんの書籍を読みました。
身体イメージから始まり、筋肉と動きの関係から、言葉と身体の
関係論まで相当深くて広い世界観が提示されています。
■身体のイメージ
皮膚という袋の中に液体的なものが満たされその中に骨と内臓が浮かんでいる。
野口体操では、身体を上記のようなイメージの元に、身体をひたすらリラックス
させて、ぐにゃぐにゃにするということを行いました。
どちらかというと、私はそれまで人の形は骨格ありきだと思っていたのですが、
この水袋という感覚は、とても良いと思いました。骨にかんしても、生きている
間は髄液などがありかなりみずみずしい状態であるとのことです。
水と言う感覚でいることで、身体全体が共鳴しあうようなことだったり、
身体を流れる気や周りと共感しあう感覚のようなイメージが沸きやすい気がします。
■可能性の余地
解放されている部分が多い程、新しい可能性をもつことが出来る。
自意識などに凝り固まらないで、自分の中にある液体に「無・空」を感じること。
意識に余裕がある、身体に余裕がある。身体を固くすることが集中する
ことなのではなく、心も身体も余裕があり、リラックスした中に集中があると
良いということが分かりました。
フォトリーディングで行われている集中法でもそういえば、
「リラックス」という言葉が唱えられていることを思い出しました。
■筋肉の働き
差異があるから現象が起こる。
筋肉は大体のものが腹筋と背筋のように対になっていて、
例えば、腕立て伏せをする場合に、使うべき筋肉と反対側の筋肉に緊張があると、
動かすための筋肉に余計な負荷がかかってしまうと説明されています。
両方の筋肉の活動や負荷の差分が自然と活動になって出てきます。
体の動きだけでなく経済でもそうだなと思いました。仕入れと販売の差分があるから
商売が動くわけです。
この点は、最近文庫化された「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」で、
感銘を受けた部分がありましたので後日また書きたいと思います。
■原初生命体の発想
アフリカの土人は、腹で考える。腹落ちするかどうか。
頭で意識して行動していることって実はそんなに多くはないのです。
頭で意識しながら常に言葉をしゃべっているわけではなかったりします。
実は意識の部分というのは、後付けで、身体で感じたことを後で意識付け
しているというように考えることも出来ます。
「動的平衡」で豚にも意識があるという議論、「ユーザーイリュージョン」にて
人はやろうと思うより一瞬先にやることを決めているという議論にも通じます。
意識している前に身体は決断しているのだから、その身体の感覚にもっと
敏感になろう、身体の感覚を正しく保つことで、人の動きや意識もきちんと
したものになるということになります。
【本日の紹介本】
岩波書店
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言葉がphysicalに語られています
カラダを大切にしたい人は
「ふんわべったり」のユートピアへ
【関連図書】
「ユーザーイリュージョン」
結局、意識より先に身体が反応して決めているということが分かります。
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お見事
科学と意識を傲慢さから解放する!
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目からうろこ
論理的説明になっていない !
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判断が難しい
これを知るべき
お金とはかくもシンプルなもの
金融・マネーに関するかなりいい加減な知識+陰謀史観=本書
【関連エントリー】
・インプロ講座に参加しました。 野口体操体験記。
【編集後記】
野口体操もすごい技術だと思いますが、ラジオ体操しかり、いろんな体操が
世の中にはありますが、基本的には、固まった身体を元に戻すということが
大切なのだと思います。
私も普段はデスクワークなので、身体のバランスをとるために、椅子で伸びを
したり、肩甲骨を開くように腕を広げたりします。身体全体の動きを伴う体操は、
トイレにて行っています、、、
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