7年で12刷も重ねているリーダーシップ本の名著です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4820731637
副題「成人発達理論による自己成長のプロセス」となっていて、小説パートを有冬典子さん、解説パートを成人発達理論の専門家の加藤洋平さんが書いているという構成です。
もとい、元多読書評ブロガーという感じなので、相当久しぶりの書評投稿です。というか3年以上ぶりです^_^
最近は本より身体の探求の方に走ってまして、NOTEに記事書いてます。
本著は、著者の有冬さんが主催されているコンヴィヴィアル倶楽部なるところでお会いしたご縁で手に取らせていただきました。
通常大手書店に並んでも2ヶ月程度で棚からなくなると言われていて、更に無数にあるリーダーシップについての本として、7年12刷という重版を重ねて残り続けている凄い本です。
有冬さん曰く、降りてくるように書けたという小説は、リーダーシップの「在り方」を、小説形式で解説してくれています。
あとがきより3つ抜書きしてみます。
「わたしを生きる あなたと生きる」という理念を追求した中で学んだ様々な気づきや知恵も、たっぷりと盛り込むことになりました
某作家のインタビュー記事で「小説は読むことで体験が起きる。読んだ後、読む前の自分とは少し違った自分になっている。それが小説の役割なのだ」
この書籍をお読みいただいた方々の人生を少しでも勇気づけ、より多くの人が自分自身のコアな願いから生きて周りに影響力をふりまく「コアリーダー」として、豊かな人生を歩むきっかけとたりますことを心から願っております
抜書き以上です。
主人公の青木美智子さんが、管理職目指してみないかと持ちかけられ、不安に苛むなか、社内でモデルになる先輩から、学んだり、反面教師な人と葛藤してぶつかり合ったりしていきながら、リーダーとしての『在り方』を模索し続けながら成長していくという王道成長ストーリーものです。
通常、松下幸之助さんや、著名な人のリーダーシップの本番、リーダーとはかくあるべきという本が多い中、小説形式にて、リーダーやってとか言われたけど、それやるのやらないの?っていうところから葛藤を始める主人公に共感できるストーリーです。
一章ののっけから、凄いコアな話が出てきていてのめり込める話です。
私自身、コンディショニングの仕事にて、身体感覚と感情類系を扱いながら心身の改善改良を目指す仕事をしているのですが、影響力についての内容に共感しまくりでした。
自分なんかリーダーには程遠いというモラトリアムを繰り返す青木さんのリーダーシップの旅路と、それを導く森尾さんの在り方と、旦那さんとの会話の葛藤と、ザ・エゴリーダーとして描かれる小林さんの痛快過ぎる在り方など、色々感情移入していけるところが小説形式の良いところです。
リーダーや管理職に実際になっている、なっていないに関わらず、これから何か自分が新しいことに一歩踏み出そうという時に、是非おすすめの本です。
以下は抜書きまとめです。
この内容にピンと来るところがある人は、是非本著を手に取って、小説の世界を堪能しながら、自分のリーダーシップの旅を並走させていきましょう。
◾️戦わないのに無敵
「森尾さんは自由人だから」
◾️自分の枠を超えるとき
葛藤ゾーン
ー私なんかが管理職なんて無理だわ
自分の枠を超えるとき、人は葛藤ゾーンという部分を通るもの
まだ現実に何も直面していないのに、様々な不安が群れを成して襲ってくるゾーン
◾️葛藤ゾーンを抜けると
枠を超えて見たこともない未知の世界へ飛び出せる
◾️影響力
何をするかではなく、どうあるか
ただそこにいるだけで発してしまう、その人の存在感とか、その人に宿る雰囲気
◾️在り方を磨くためには
自分の影響力の起点をちゃんと自覚すること
◾️森尾さんの影響力
「そう、人が思い込みや習慣にしばられていたことを思い出させてくれる人って感じよ。直接なにか説得するわけでもないのにね」
「きっと、発想が自由なのね、森尾さんは」
◾️自分が発している影響力は
自分の外で起きていることを自分がどのように認識しているかで決まる
その認識から自分の行動が選択され、それが周りへ何かしらのインパクトを与える
◾️自分の外界を意味づけし判断している瞬間から
影響力は発信されている
◾️心のレンズを通した無意識の意味づけ
外界で起きている事実をあるがままに捉えることができず
自分の価値観や状況に影響を受けた意味づけを無意識に行い、そこから判断をくだす
◾️何も行動を起こさず黙って座っていたとしても
周りの人はその人が何をどう認識し判断しているか、ということを無意識に察知し、反応しちゃう
その人の雰囲気やムード、気配のようなものに影響を受けます
◾️エゴリーダー
自分が外界をどう見ているかについて、自覚的でいること、それが無自覚であればあるほど、エゴリーダーになってしまう
◾️エゴリード
自分のエゴイスティックな部分を起点に、人への影響力を発してしまうこと
◾️コアリード
自分の想いの核となる純粋な願いを起点に影響力を発揮すること
そのために、自分自身が目の前に起きていることをどのように認識して判断しているかについて、無自覚にならないように普段から気をつけるようにしている
◾️エゴの正体は保身
保身は、生命維持のためには本能的に必要なもの
でも、それが強すぎると偏見や思い込みを強化してしまい、人は事実をありのままに見ることができなくなっちゃう
その結果、判断や行動はその場に不適切なものになることが多い
自分がちゃんとまっすぐ目の前の事実を見ることができているか、気をつける
◾️自己欺瞞
そもそも自分には保身があるって事実に向き合うことすら、人にとっては難しい
本当の気持ちをすり替えて自分のエゴイスティックな起点にフタをしちゃう
私は正しいことをしているだけだ、ってね
◾️簡単ではなさそう
自分の影響力の起点に自覚的になれば、つまり、事実をどう認識し判断しているかに真に自覚的になれば、自分の保身が的確な判断を阻害していることにも気が付きやすくなる
それが本当に大事
◾️腹が座ったコアリーダー
まだわからないことに対して慌てない
未知なことに振り回されない
◾️森尾さんの口ぐせ
『やってみないとわからない』
『聴いてみないとわからない』
『扉の前で悩まない』
世の中のたいていの扉には、鍵はかかっていない
実行する前から悩まない、諦めないこと
◾️観察している余裕
心配でたまならないこととか、突発的な出来事に焦るということは今もある
だけど、どこかで、そういう自分を客観的に観察している余裕は持てるようになった
不安や焦りはあるけど、それに飲み込まれていない感じ
◾️人間的成熟
視野が広いと、心配や焦りと距離が取りやすくなって、客観性が増す
◾️視野を広げるためには?
自分の状態を観察すること
起点を見ること
そのうえで、一つ一つ丁寧に枠の外の体験を積むこと
◾️視野の拡大に付随して重要なのは
感情の客体化
◾️エゴリーダー
自己欺瞞
正義のラッピング
◾️鵜呑みにしない
自分で精査し直す
1つの仕事に1つの工夫や気配りを乗せる
◾️正解だとしたら、どうか
不必要な人などいない
◾️自己犠牲の排気ガス
自己犠牲の根っこは保身
私が我慢しているだけ?
溜まったストレス
どこかで排気ガスとして撒き散らす
◾️保身
保身は悪いことではない
身を守りたい気持ちは、生き延びるために必要な感情
認識しておくだけで良い
◾️現実の捉え方が“雑“
現実に起きていると思い込んでいる9割が自分の勝手な解釈
自分の推測の中で作ったストーリーや意味づけ
1割の事実だけに対応する、と決めると、人生はシンプルになる
◾️箇条書きにして紙に書き出す
左半分には事実を書き、右半分に解釈や推測を書く
仕上げて眺めると、ほとんどが自分の勝手な解釈や推測
根気よく数ヶ月から1年くらい意識していたら、事実と解釈の境界線を引くことがきっとうまくなる
◾️「正しいリーダー』
外側にある正しさに依存した『正しいリーダー』は、間違ったリーダーシップを生み出す
◾️理念を持ったリーダー
目指すべきは自分なりの譲れない理念を持ったリーダー
どんなチームを作りたいと願っているのか
どんな社会をつくりたいと思っているのか
自社の商品を通じてお客様にどうなって欲しいとと願っているのか
◾️方針を示し続けていただけ
その方針からずれていないのであれば、多少の失敗は目をつぶった
なるべく口出しをしないように我慢
大きく構えて部下たちのチャレンジを見守れるようになった
◾️向き合う恐れ
コアリーダーとして自分を磨き上げるまでに向き合う恐れ
1つは、損得勘定の壁
自分が損をするかもしれないことへの恐れ
2つ目は、孤独の壁
嫌われたり、孤立することへの恐れ
3つ目は、アイデンティティの壁
コアリーダーになってから、ぶつかる壁
知らず知らずのうちに
理念が自分のアイデンティティになってしまう
理念の否定は、私自身の否定と感じちゃって
理詰めで追い込みたくなる
相手の発言の本質的な意図、つまりコアな願い
考察する余裕も持てなくて
自分を正当化したり
相手の意見をシャットアウトして
自分の意識の中からその人を抹消したり
ダークサイドに落ちちゃう
◾️葛藤の場面
葛藤の場面でヘドロのように心に湧く恐れの正体は、自らタブー視した自分の影の部分
そのヘドロにあえて突っ込むことでその影を受容した
自分の影に光を当てた
光を当ててみたら、それらの影は自分の一部として組み込まれ
その後の活動で十分な機能を果たすようになった
結局、自分が恐れているのは、自分自身
それを受け入れると、怖いものがどんどん減っていく
◾️壁を乗り越えるコツ
損得の壁・孤独の壁・アイデンティティの壁
言い換えると
『損してもいい、嫌われてもいい、無価値でいい』
『それでも私は自分のコアに立ち続ける』
◾️この3つの壁を乗り越えると
本当の意味で、やっと自分自身になれる
そして
この世のあらゆるものを愛おしく思うようになる
〜自愛から慈愛へ〜
◾️自分を本当に大事にする
『責任と限界を結びつけて自分を捉えていたい』
ごめん、全く意味がわかんない
ある論文で見つけた座右の銘
遠慮しない、でも背伸びしない、って言葉と、さっきの自分自身になるって言葉が、何か繋がっている気がする
彼女の眼差しは、もはや、自分の願いだけでもなく、自分の仲間だけでも、会社だけでもなく、地球全体のコアな願いを見つめているような気がした
◾️超コアリーダー
他者の捉え方
自己の変容に貢献するもの
欲求
責任と限界を結びつけて自己を捉えること
思考
他者の成長に真から貢献したい・喜びたい
価値観の違う人との出会いは興味深くて刺激的
リソース
個と全体の双方の可能性を最大限に引き出す
その瞬間瞬間とともにいる力
いつも目の前の人と出会い直す力
新しい自己への好奇心
抜書きまとめ以上です。
この書評投稿は、まだ本書のことを知らない人には、本書の本質的な魅力の一端をお伝えしたいということと、読んだよという方には、復習用に使ってもらえたらという妄想をしながら投稿してみます。
以上、有冬典子さん・加藤洋平さん著の『リーダーシップに出会う瞬間』抜書き書評記事でした。
リーダーシップに出会う瞬間 成人発達理論による自己成長のプロセス
https://www.amazon.co.jp/dp/4820731637

最後までお読みいただき有難うございました。
文責
元月間101冊多読書評ブロガー石井聡
最近は、身体感覚探求NOTEやってます。
https://note.com/tadokublog







