子どもの話を聞く技術は学童保育支援員には必須です | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

お疲れ様です。 学童保育生活向上研究所SAT所長のさとさんです。
 

 

 

 

・子どもの話を聞くのが難しい訳・“わたし”の価値観は気づかない・“わたし”の価値観に気づく方法

・自己肯定感を育むには

 

 

 子どもの話を聞くのが難しい訳

 

このグラフをたどる支援員の関わり方をするためには、聞く技術は必須です。


保育士向けの本、学童保育支援員向けの本、そしてすべての子育て本に「子どもの話を聞く」というのは書いてあるんだけどね。
 
これは、さらっと読んで身につくものではないから、とても難しいところ。
 
 
マトリックスという映画をご覧になったことありますか?
 

 

 

 

ざっくり

 

日常と思っていたこの空間が実は仮想空間で、機械が人間から生まれるエネルギーを抽出するために作られている。

 

その現実に気づいた人類が機会と対峙していく内容です。

 

結構好き(笑)

 

と、「子どもの話を聞く」との関係があるのか?って思うよね。

 

傾聴という言葉もよく耳にするようになったよね。

 

こちらもざっくり言えば「子どもの話を聞く」≒「傾聴」

 

 

傾聴のことはやっちこと白石安代さんのブログも見てね。

 

やっちの声がいいんだ。こっちもお勧め。

 

 

 

 

 “わたし”の価値観は気づかない

 

富山で放送されたこの番組を見ました。

 

 

このサイトの一番下の右の過去の放送動画。
 
明橋大二先生出演が出演されていて、しょこたんが不登校の子どもたち(高校生)にインタビューをしているコーナーがあります。
 
そのうちの一人が「学校に行っていないことをかわいそうと言われて悲しかった」と話しています。
 
「かわいそう」といった人は、何も意識せずに声をかけていたんだと思う。
 
学校に行けるようになることがよくて、いけないのはかわいそうなんだからね。
 
でも、それはその人の価値観で、言われた子どもは自分で学校に行かない選択をして自分らしく行動的に生きている。
 
かわいそうな生き方をしてないんですよね。
 
この本の冒頭にも書かれてますよ。

スマートフォンを出して、自分にとってちょうどいい照度に設定してみてください。そして、隣にいる人や家族にも同じように設定してもらいます。すると、あなたにとって適切な照度と、ほかの人にとって適切な照度は違うとわかるはずです。


(P14から抜粋)

 

 
“わたし”の価値観を「わたし」が分かるときって、日常では本当に気づきにくい。
 
“わたし”の価値観をよく知っているのは「あなた」の方だったりするのはこう言うことです。
 
しかも、よく知っている「あなた」は“わたし”にその価値観を説明してくれることはほとんどありません。
 
価値観が合わないと思ったら逃げていくし、合うと思ったら一緒に居る。
 
教えてくれればいいのにと思うけど、違う価値観だということを説明されて納得する人少ないと思うよね。
 
逆切れされそう。
 
そもそも、気づいていない価値観を指摘されても、“わたし”と「あなた」の違いが判らないかもしれないよね。
 
 
“わたし”の価値観を横に置いて、肯定も否定もせず受け止めること。
 
となるんだけど、“わたし”の価値観が分かっていなかったら、横にも置けないことになります。
 

 

 “わたし”の価値観に気づく方法

 

職員間の話し合い

 

学童保育・児童クラブで働く中で、“わたし”の価値観に気づく方法は、職員間で子どもの様子を話し合うことです。
 
ある一つの場面を、「こういう風に思った・感じた」を話し合うと、それぞれ違うものが見えていることが分かります。
 
それでも、最初は相手の見え方が間違っていて、自分の見え方が正しいと思ってしまうかもしれません。
 
その時は、自分が「正しい」と思っているんだなと、自分の思考を客観的に見てみましょう。
 
メタ認知
 
 
ポイントはね。
 
否定も肯定もせずに
 

他の価値観を知る

 

 
4つのタイプ分けを知ることも、自分の価値観に気づくのに大いに役に立ちます。
 
さらには、自分とは違う価値観の多さに驚くし、笑えることもたくさんあります。
 

例えば、こんな簡単な診断テストもやってみてね。

 

 

 

 

聞く・カラートークでもお話ししています。

 

過去のカラートークはyoutubeで公開しています。

 

 

 

 

今度のトーク(1/30)はさとさん一人の予定。カラーについて話しますね。

 

 
お話会もする回だな。
 
 
お話会参加希望の方は、アメブロプロフィールからメッセージで「お話会参加」とだけ送ってくださいね。
 
お話会なので、耳だけ参加はNGとさせていただきます。
 
ビデオオフでも構わないので、一緒に話をしましょうね。
 
 

 

 自己肯定感を育むには

 

ここまで“わたし”の価値観を知ることの重要性を書いてきたのは、子どもの話を否定も肯定もせずに受け止めるために必要だからです。

 

子どもが「認めてくれた」と無意識に体感するための関わり方が、否定も肯定もせずに受け止めるなんですね。

 

その積み重ねを、学童保育・児童クラブで少しずつしていくと、子どもの中に自己肯定感を育まれていく。

 

とかく、評価の波にさらされている子どもたちです。

 

学校でも、家でも。

 

学校教育は、やっぱり「できない→できる」を積み重ねていくところだからね。

 
学童保育でも「できる」とほめたり評価したりしてもいいんだけど、「できない」を評価しなくてもいいとさとさんは確信しています。
 
「できないぼく」「できないわたし」を受け止めてくれる場所。
 
それが、子どもにとっての本当の居場所なんじゃないのかな。
 
子どもの自己肯定感が上がることは、親にとってもうれしいことですもんね。
 
安心して仕事ができる展開になっていくよね。
 
 
 

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