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幼稚園では1学期に一度、縦割りクラス全体でのランチ会がある。
他にも、PTA役員、クラスの同学年、ママの同好会、バザーの係などで、それぞれにランチ会があって…。
この幼稚園はどれだけランチ会するの…。
当時、私は専業主婦だったけれど、ランチ会全部に出るのはちょっとな…と思っていた。
今回のクラス全体でのランチ会は、1番大きなものだったし、早くクラスの人たちの顔を覚えたいと思って参加することにした。
幼稚園の周りにはおしゃれなレストランやカフェが多い。
幼稚園で大きめのランチ会をする場合に、きまってよく使うお店が数件あった。
今回の会場もその中の一つ。
お店に入ると、イタリアンレストランでワンフロア貸し切りになっている。
普段の子供を送迎する時よりおしゃれをしたママ達が、すでに楽しそうに談笑していた。
受付でくじを引いて、番号の席に座る。
縦割りクラス全体でのランチ会なので、席は同じ学年が隣同士にならないように配慮されていた。
同じ学年のママ達とは、話をするようになっても、発達障害を持つ息子の様子に気づくと、少し距離を置かれることが多かった。
挨拶や世間話はするものの、あまり仲良くなれない。
だから、同じ学年の人が隣ではないと知ってホッとした。
でも同時に、「ランチ会で距離が縮まる人がいれば…」という期待も自分の中にあったようで、少しがっかりしていることに気づく。
席について、向かい側の席の年長児のママとあいさつを交わす。
息子の面倒をよく見てくれるお兄ちゃんのママだったので、日ごろお世話になっているお礼を言い、その子が優しくお世話をしてくれる様子を、ママにお伝えした。
その後、4人掛けテーブルの他の人たちとも話をする。
みんな、とても綺麗にしている…。
私は、ちょっと地味すぎたかな。
それぞれ個性はありつつも、私以外の3人は「ゴージャス」「大人のおしゃれ」という感じ。
幼児が家にいるのに、自分への手入れが行き届いている。
他のテーブルには着物の人もいた。
今までの友人や会社の同僚達も、おしゃれな人は多かったが、なんか身につけているものが違う。
斜め向かい側の人は、年中児の母で、ほりが深くて美人だな…と思っていたら、元アナウンサーだった。
(テレビを観ない私はこの日まで気づかなかった。)
隣の人は年長児の母。
この幼稚園では珍しいバリバリのキャリアウーマンで、幼稚園にお迎えに来ている人は、おばあちゃんなのかと思いきや、シッターさんなのだという。
「普段の行事にはほとんど来られないけど、今日はたまたま顔を出せた。」
「幼稚園の役員もシッターさんにお願いしている。」
とのこと。
なるほど…そんな手があるんだ。
そうやってでも、この幼稚園に子供を入れたかったのだと言う。
何の話からそうなったのか分からないが、話題が「子供の歯」の話になったとき。
向かい側の年長児ママが、小さなパンフレットを見せながら、
「2年前に、この近所で開業したの。
子供の予防歯科とか、矯正にも力を入れているから、
是非ご家族でいらしてくださいね。」
と、彼女の夫の歯科医院の紹介をした。
他の2人はすでに知っているようで、年長児ママは私に歯科の説明をしてくれた。
タワーマンションの1階にある、この辺りでは話題の歯科だった。
なるほど…。
うちは勤務医だけど、もし開業するようなことがあったら、こんなふうに宣伝する方がいいのかも。
息子は今、発達凸凹児向けコースがある小児歯科に行っているから、お世話になれない。
…それに、知り合いの人に診てもらうのは恥ずかしくて、なんか苦手だ。
しばらくすると、元アナウンサーのママが、
「資格をとって、お料理教室をやっているんですよ。」
と、自分の教室の紹介をした。
勧誘すると断りづらいのがわかっているからか、積極的には誘ってこない。
でも、彼女に憧れて、自分から入会するママも多いんだろうな、と思った。
後になって、この幼稚園のママは何かしらの教室をやっている人が多いことに気づく。
料理、フラワーアレンジメント、アクセサリー製作、手芸、コーチング、スタイリング…など。
お互いの教室に入会し合ったりしている。
私は正直なところ、習い事も病院も、個人的なつながりのない方がいい。
やめたり、要望を言ったりしにくいから。
だけど、自分が教室をやっていたら、持ちつ持たれつでお客さんになったりもするんだろうな。
手芸教室をやっている人が自分の作品を持ってきて、それを他のママ達が買っている…という場面も見かけた。
そういう場でもあるんだな、ここは。
それにしても、本当に派手なママが多い幼稚園だ。
今回の同じテーブルのメンバーの他にも、
これまでに登場した、同じ縦割りクラスのPTA会長(14章)、政治家妻のSさん(15章)、元CAで弁護士の妻Tさん(17章)は、ランチ会に出席していた。
他にも、この幼稚園には、野球選手の妻、起業家の妻、公認会計士の妻、夫婦で医師、夫婦で歯科医、伝統芸能の家元など…、個性が強く、華やかなママが多い。
今まであまり触れたことのない業界の人たちも、多くいた。
近所で「セレブ幼稚園」言われるのが頷ける。
間違ってもこの人達と「張り合おう」という気にはならなかった。
もう最初から「圧倒的にかなわない」感…w。
だから逆に楽だったし、野次馬っぽく「セレブたちを観察」しているのが面白かった。
あまりにも地味すぎると浮いてしまうので、それだけは気を付けることにして。
~ 続く ~
↓別のブログで、こんな記事を書いています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当ブログは、過去の回顧録です。
息子の現在の姿ではないことをご了承ください。
個人の特定を避けるため、具体的な数字や名称等にはフィクションが織り交ぜてあります。
「発達障害を持つ子をとりまく現実をお伝えする」という当ブログの目的のため、発達障害に関するエピソードは事実に基づく記載をしています。








