息子が幼稚園に慣れてきたころ、加配の先生がやって来た。
今までこの幼稚園では、加配の先生はおらず、副担任のようなポジションの先生が、クラスをサポートしていた。
医師の診察を受ける子があまりいなかったのか?
発達障害を持つ子の入園がそもそも少なかったのか?
発達障害を持つ子に協力的な幼稚園なのに、加配の先生がいなかったのは不思議だった。
息子のことを重点的に見てくれる加配の先生がいるなんて、本当にありがたいこと。
いつも優しく息子に寄り添ってくれた。
ただ、息子への対応を見ていると、
「加配の先生だからといって、発達障害を持つ子をよく理解しているわけではない。」
ということが分かった。
息子は、担任の先生の指示は比較的よく聞くのだが、加配の先生の指示が通らないことが多いようだった。
加配の先生は声掛けが事後的だったり、視覚支援をあまり取り入れておらず、息子には指示がわかりにくく、混乱してしまうのではないかと感じた。
私からサポートの仕方をお願いすることはなかったけれど、療育の先生が加配の先生に色々とアドバイスをしてくれた。
だけど結局、一年半で息子が加配の先生を嫌になってしまって、この先生は担当からはずれる。
その頃には息子も一人で出来ることが多くなっていたから、自分にだけ先生が付いていることが嫌になったのかもしれない。
息子は大人しいタイプではないし、不安になるとこだわりが出たり、感情的になったりするから、扱うのが難しい。
不安になったり混乱したりする原因も、わかりにくいのだと思う。
この後で通う療育でも、経験の浅い先生だと息子はあまり指示を聞かなかった。
ちなみに「11 幸せな療育」で書いた就園前療育は、経験豊かな先生ばかりだった。
そんな先生達でも、息子のことを、
「息子くんに指示を通すのが、針の穴に糸を通すくらい難しい」
と言っていたw
そんな息子も、年齢が上がり成長して行くにつれて、「針の穴」ではなくなっていく。
~ 続く ~
扱いが難しかった息子ですが、現在は成長して、幼い頃とは全く違う姿になっています。
幼児期の育てにくさが、成長してからも続くわけではありません。
もしお子さんが息子と似たタイプでしたら、あまり悲観的にならずにお子さんの成長を見守って頂ければと思います。
↓別のブログで、こんな記事を書いています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当ブログは、過去の回顧録です。
息子の現在の姿ではないことをご了承ください。
個人の特定を避けるため、具体的な数字や名称等にはフィクションが織り交ぜてあります。
「発達障害を持つ子をとりまく現実をお伝えする」という当ブログの目的のため、発達障害に関するエピソードは事実に基づく記載をしています。