プレ幼稚園の体験会が終わって、息子は週1でプレ幼稚園に参加することになった。
噂通り、セレブ幼稚園っぽいから、私達は場違いかな?
とは思ったけれど。
家から近いし、先生もとても優しくて子供の心を掴むのが上手だった。
まだ2歳だから、しばらく通ってみて入園するかを考えてみればいいかな。
気軽に考えて、プレ幼稚園に通ってみることにした。
体験会で、教室に入ることすらしなかった息子。
次からは、教室に入ることができるようになった。
教室に入ると息子は、自分の興味のある物に直行した。
他の子は先生に促されて、自分の帽子や持ち物を棚に置いてから遊ぶ。
息子は指示が耳に入らないようで、帽子をかぶったままだった。
先生に言われても、上靴も履かないまま…。
しばらくすると、皆で集合して絵本を読んだり、歌を歌ったりする。
集まるように先生に言われるが、息子は一人、遊んでいるおもちゃに夢中。
他の子達は先生のところに集まってきた。
そのうち、歌や手遊びが始まっても、息子はどこ吹く風…。
次に先生が読み始めた本が、乗り物の本だったので、
電車が大好きな息子は、ようやく本に引き込まれるようにみんなと一緒に座った。
…やっぱり集団行動は苦手なんだろうな。
だけど、まだ2歳半。
生まれて初めてのことをやっているわけだし、周りの子が出来すぎなんじゃない?
息子が他の子と同じようにできなくても、のん気な私は、さほど焦らなかった。
その後、プレ幼稚園に通い始めて、3か月ほどが過ぎた。
プレ幼稚園には慣れた息子。
だが、息子の様子は最初の頃とあまり変わらないように思える。
玄関で上靴に履き替えるようになったけれど、
相変わらず身辺整理をせずに、気になるものに直行する。
帽子や上着、鞄を自分の棚に収めること(身辺整理)は身についていなかった。
やる気がない?
何度聞いてもやり方がわからない?
理由は解らないけど、今のあの子にはできないような気がする。
集まって歌を歌ったり、皆で手遊びをするときも、
皆と同じように椅子に座って参加することもあれば、
途中でフラフラとどこかへ行ってしまうこともあった。
そして、この頃から、見ていて
「ちょっと困ったな。」
と思うことが出てきた。
最後にみんなで一緒に、「さようなら」の挨拶をするとき。
「待って!ストップ!」
と言って挨拶を止めてしまうのだ。
他の子達はきょとんとして見ている。
それでもそのまま挨拶が進んでしまうと、叫び声をあげて止めようとする。
どういう理由なのか、この時の私にはさっぱりわからなかった。
「これは、さすがに他の子の迷惑になるな…。」
「先生、すみません。少しお時間よろしいですか?」
プレ幼稚園の後、担当の先生に話しかけた。
これまでも何度か、子供について相談をしていた。
いつも私の話を最後まで聞いてくれて、親身に相談に乗ってくれる。
「ずっと気になっていることを、やっぱり聞いてみよう。」と思った。
自分がいつもより、緊張しているのが分かった。
~ 続く ~
↓別のブログで、こんな記事を書いています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
当ブログは、過去の回顧録です。
息子の現在の姿ではないことをご了承ください。
個人の特定を避けるため、具体的な数字や名称等にはフィクションが織り交ぜてあります。
「発達障害を持つ子をとりまく現実をお伝えする」という当ブログの目的のため、発達障害に関するエピソードは事実に基づく記載をしています。