札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。
 
 
症例写真がないため記事にする頻度は多くないのですが、このブログでアクセスが多く、かつご予約が多いのが膣ハイフです。
 
 
当初の私の予想を超えるご予約をいただいています。
 
 
施術の実際に関するご質問を受けることが多いので私も受けてみました。
 
 
今日はそのレポート記事です。
 
 
まず、私の場合ですが、最後の出産をしたのが10年以上前ですので、産後のダメージはもうありません。
 
 
そして、更年期に関するセミナーを開いている関係で骨盤底筋についての知識がありますので、定期的に骨盤底筋トレーニングをしています。
 
 
といっても大したことではなく、気が付いた時に力を入れて離すというだけです。
 
 
何種類もの動画がネットにありますので、ご存じの方も多いかと思います。
 
 
施術説明をする前に、予備知識として解説を入れますね。
 
 
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一般的には更年期前後からこのようなお悩みが増えてきます。
 
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骨盤底筋群とは、骨盤内の臓器を下から支える筋肉・靭帯・筋膜の総称です。
 
 
ハンモックのように下からしっかり臓器を支える組織なのですが、妊娠・出産、いきみ、肥満などの要素がある方、また女性ホルモンが減り骨盤底筋群の弾力が低下すると尿漏れ・お湯漏れ(入浴後やプールでお湯が入ってしまう)、空気漏れ(体を動かすと空気が漏れてオナラみたいな音がする)といった症状が出てきます。
 
 
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私は43歳なので更年期が始まるまであと数年はありそうで、現在取り立てて悩みがあるわけではありません。
 
 
そんな私が受けた感想ですので、全員に当てはまるとは限りませんが参考程度にご覧ください。
 
 
当院では膣圧測定も行えます。(オプションです。施術とセットで2,200円)

 

 



 
血圧計と同じような原理の機器です。
 
 
機器から音声指示で「締めてください(膣に力を入れてください)」と言われます。
 
 
ここで、「?」となってしまう方が多いんですよね。
 
 
これは骨盤底筋トレーニングと同じことをしてください、ということです。
 
 
私は日頃のトレーニングの賜物で?すんなり指示に従えたのですが、そういう患者様は非常に珍しいと担当看護師が言っていました。
 
 
膣ハイフは、産婦人科のものと同じ形状の超音波機器です。
 

 

 

 

黒いところから超音波が出ます。
 
 
※衛生面・感染に配慮した施術を行っています。
 
 
産婦人科の診察では広がる超音波を用いて子宮や卵巣など広い範囲を診察するのですが、膣ハイフは焦点式の超音波(虫メガネで太陽の光を集めて紙を焦がすのと同じ原理)ですので特定の場所にだけ熱が加わります。
 
 
粘膜から3.0mm、4.5mm(ダブルご希望の方)の深さに照射しますが、当院で採用しているYoniHIFUという機器は線状に熱を入れます。

 

 

実際に照射している時に熱や痛みを感じるか?ですが、これは個人差があります。

 

 

全く何も感じない方もいれば、熱さを感じる方もいます。

 

 

私は結構熱を感じて、「あーこれは確かに効いているわ」と実感しました。

 

 

施術後にも膣圧測定をしましたが、私の場合はもともと圧が正常範囲だったのでそれほど大きくは変わりませんでした。

 

 

血圧もそうですが、緊張とかちょっとしたことで数値が変動することってありますよね。

 

 

なので1mmHg単位で正確かというと違うのですが、数値の傾向はつかめるのではないかと思います。

 

 

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もちろん効果には個人差がありますが、症状の改善を実感されて半年ごとのリピートをされている方も多いです。

 

 

尿漏れ、お湯漏れ、空気漏れといったお悩みの改善、粘膜の潤いの改善を見込めます。

 

 

私の体験談だけだと情報量が少ないと思いますので、こちらの記事もご参考になさってくださいね。

 


 

もう一つ、よくあるご質問としてCO2フラクショナル(モナリザタッチ®)との違いを書いておきます。

 

 

点状に皮膚に細かく穴を開けるCO2フラクショナル、当院は顔の施術としてご提供していますが、他社さんの機器で膣バージョンもあるんですね。

 

 

これは、膣ハイフと同様の形状の機器を用いて粘膜に細かい穴を開ける施術です。

 

 

コラーゲンの新生を促すことで粘膜の厚みを取り戻し、潤いの改善に繋がる施術です。

 

 

更年期になると口腔内や外陰部の潤いが少なくなります(ドライシンドローム)ので、その一助となる施術です。

 

 

当院では内診ができないため粘膜に傷をつける施術は導入していませんが、産婦人科でニーズの高い治療になっています。

 

 

ちなみに外陰部の潤いの改善では、エストロゲンの膣錠(保険診療)も有効だと産婦人科の先生に教えていただきました。

 

 

膣ハイフも熱によってコラーゲンの再生を促しますが、粘膜を傷つける施術ではないこと、また深部に熱を入れることで骨盤底筋へのアプローチを行います。

 

 

産婦人科でのホルモン補充療法や自宅での骨盤底筋トレーニングを取り入れながら、機器治療を上手に組み合わせていただくとよいと思います。

 

 

施術のご予約はお電話で承っております。診療時間内に011-807-0178までご連絡ください。

 

 

膣ハイフをご希望の方は、1年以内の子宮がん検診の結果をお持ちください。

 

 

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