札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

もともとドライアイなんですが、パソコン仕事が多い、レーザー照射の時に目を見開いている(瞬きを我慢している)ことが多い、コンタクトをつける時間が長い、などで益々目が乾きやすくなっています。

 

 

で、時々目の調子が悪くなってメガネをかけるのですが、この寒さの中マスクとメガネをかけると曇って「丸尾くん(ちびまる子ちゃん)」状態になります。笑

 

 

メガネの上からレーザーのゴーグルをかけると操作しづらいので極力コンタクトで過ごしているのですが、目がゴロゴロして辛くて、単なるドライアイとは違うような気もするし、いったいどうしたものか…

 

 

ということで、餅は餅屋で夫に診てもらいました。




 

私の場合、まつ毛の根本にあるマイボーム腺が詰まってブツブツになっていました。(マイボーム腺梗塞)

 



 

マイボーム腺というのは、涙の蒸発を防ぐために目の表面に油の膜を貼るための分泌腺なのですが、その出口が詰まって塊になっていたので、瞬きのたびにゴロゴロしていたのです。



マイボーム腺が詰まると目を潤さなくなるので、ドライアイに繋がるんですね。

 

 

マイボーム腺梗塞原因にはいろいろあるらしく、

 

 

☑加齢による分泌機能低下


☑動物性脂肪の多い食事


☑アイメイク

 

 

が代表的だそうです。

 

 

昨今では、まつエクを付けている若い女性にも増えているみたいです。



まつエクを付けていると、取れないように気を遣うあまりメイク落としが不十分になってしまうんだそうです。

 

 

私のアイメイクはアイラインとアイシャドウとマスカラで、まつエクは付けていませんが、入浴するのが夜遅くてアイメイクが長時間付いているので、そういったことも原因だったのかなあと思い返しました。

 

 

マイボーム腺梗塞は小さければ経過を見るようですが、私のように大きめのものがゴロつくようになると処置が必要とのこと。



マイボーム腺の固まった部分に針で穴を開けた後、専用の器具で瞼を挟んでギュッと押し出す処置をしてもらいました。

 



(目の様子をモニターに映してもらい、後から解説してもらうため次女に撮影してもらいました。)



処置中、なんだかチクチクして、涙がポロリ…

 

 

この処置、なんか親近感あるなあ…と思っていたのですが、皮膚科の処置の1つ「稗粒腫摘除」にそっくりです。

 

 

目もとに白くぷつぷつできる稗粒腫も、同じように処置するんですよね。

 

 

痛い処置なので、「泣いてもいいですよ~」とお声をかけながら処置をしていたのですが、間違っていませんでした。あれは痛いですよね。

 

 

マイボーム腺をすっきりさせてもらいました。




↑ビフォーアフターです。

 

 

やはりドライアイの症状は続いているとのことで、ヒアルロン酸の入った目薬をこまめに差すように指導されました。

 

 

マイボーム腺の詰まりを予防するためには、温罨(おんあん)法といって温めたタオルを目の上に置くのが有効だそうです。



あとは、目のシャンプーとか、IPL(光機器)もあります。



※IPLについては、以前に書いた通りです。




更年期になるとドライアイ・ドライマウス・ドライヴァジャイナ(膣)など粘膜が乾燥しやすくなることが指摘されています。



ドライアイは生活習慣で何とかできそうな部分もあるので、ちゃんと対策しなきゃなあと思いました。



…コンタクトをつけるとまだゴロゴロするので、しばらくお休みしていますが、メガネをかけると逆にドライアイが進むような気がするのは私だけでしょうか?笑



マスクの隙間から勢いよく出てくる呼気が、メガネに当たって目の表面に直撃するんですよね。



一生懸命目薬を差して、早く治します。

 

 

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