レーザーシャワーは、ヤグシャワー・ジェネシスなどとも呼ばれています(使用するレーザー機器メーカーによって施術の呼び方が異なります。←「クレラップとサランラップみたいなものです」と言ったら笑われたことがあります 笑)。
さて、レーザーを当てると小じわや毛穴が改善して肌質がよくなる、と言われますが、その根拠はどこから来たかご存じでしょうか?
実は、アザの仲間である太田母斑のレーザー治療をしていく中で気付かれたことなんですね。
引用:Bella Pelle Vol.7 No.1 2022-2 美容皮膚科に必要な外科的OPTION & TECHNIQUE(第21回)太田母斑のレーザー治療とフェイシャルリジュビネーション(解説)
上図C,Dのミラー像というのは、顔半分の画像をもとに反対側も合成した写真ということです。
つまり、Cはレーザー治療をした側(図2なら患者様の右側、図3なら患者様の左側)を反転させてフルフェイスの写真にしたということですね。
CとD(未治療側のミラー像)を比較すると、Cの方がシワが少なくて若く見えますよね。
※アザのある部分を照射しているので、図2の口から顎にかけて伸びるマリオネットラインは比較対象外です。図3の方は口元も少し治療していると思われます。
レーザーを繰り返し照射したことによる効果だと結論付けられ、ここから肌質改善に応用されていったのです。
(引用文献は2022年のものを使用していますが、このこと自体はかなり前から分かっており、いくつもの似たような文献が出ております。ミラー像が分かりやすかったので上記文献を引用しました。)
美容の患者様にハーフサイドテストをすることは滅多にありませんが、このような太田母斑の患者様ですと治療として顔の半分だけレーザーを当てることになるので、違いがはっきりと分かりますよね。
太田母斑の治療に使う機器はレーザーシャワーとは異なりますが、同じような原理を生かして施術しているということです。
ピコトーニングも同じような目的で使います。
ピコトーニングも良い施術なのですが、あまりにも繰り返すと白斑(白抜け)のリスクが上がるため、当院では10回くらいを上限の目安としています。
ピコトーニングからの切り替えで、長期的なメンテナンス目的にレーザーシャワーをお勧めしております。
レーザーシャワーは痛くないですし、ぽかぽかと温かくて、私はいつも寝そうになります(笑)
※動画は光が出ます。ご注意ください。
前もお話しした通り、レーザーシャワーは直後からメイクができますし(私は昼休みに受けています)、出血もなく、リラックスして受けられる施術です。
逆にいいますと、ピコレーザーのスポット照射のようにカサブタができることもなく、変化が少ないゆえに「効いている」実感が少ない施術でもあります。
ただ、施術を繰り返しながら長期的に見ると、上記写真のようにレーザーによる肌質の変化が得られますし、毛穴が目立ちにくくなった、赤みが少なくなった、などの効果もあります。
後から振り返った時に「続けていてよかったな」としみじみ思うタイプの施術なのではないか、と私は考えています。
(私のVISIAの肌年齢が32歳なのは、レーザーシャワーを毎月受けていることも大きいと思います。)
レーザーシャワーは、特に大きなお悩みがないけれど「何となくケアしたい」「痛い施術は嫌」という方にもよいと思います。
治療の詳細は以下になりますので、ご参考になさってくださいね。
【治療費】
初診料3,300円 再診料1,100円
画像診断をご希望の方は、初回に2,200円頂戴いたします。レーザーシャワーのみご希望で、シミ相談や画像撮影のご希望がない方は不要です。
★レーザーシャワー(ヤグシャワー、ジェネシスなどとも呼ばれる施術です)
全顔
1回11,000円 5回44,000円(8,800円/回)
全顔+首前面
1回16,500円 5回66,000円(13,200円/回)
半顔(鼻と頬)
1回8,800円 5回35,200円(7,040円/回)
首前面
1回8,800円 5回35,200円(7,040円/回)
手背
1回8,800円 5回35,200円(7,040円/回)
月1回程度の照射を繰り返すことで肌質改善、くすみ、赤ら顔、毛穴、小じわなどに作用します。効果を実感するのに6〜10回程度必要とされています。
一過性のじんましんが出ることがあります。
レーザーシャワーをご希望の方は、ホームページより美容皮膚科のカウンセリング予約をお取りください。診察で適応について判断いたします。