こんにちは。 札幌出身・アメリカ在住の皮膚科専門医/美容皮膚科女医の日景聡子です。
【お知らせ】
今までのスキンケアブログの内容につきまして、
ご質問・ご感想・リクエストを2018年3月15日(日本時間)までお受けしております。

期日までに頂いた内容は、帰国までに記事にしてシェアさせていただきます。
(個人情報に配慮して、一部内容を編集・脚色して投稿致します。)

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「あー、私も年齢が顔に出てきているんだなあガーン

と思う出来事がありました。

 

というのも、帰国準備のために、外付けハードディスクのデータを整理する必要があり、

過去の家族写真(これが一番容量が多い)の取捨選択をしているんですね。

 

現在の時点で、気になるお悩みは当然あるわけですが、

(知識が増えるとアラがよくわかってしまうのは職業病ですね)

 

10年以上さかのぼると、もう…時の流れをつくづく感じました。

(当時、エビちゃんOLの真似をしていた私がいました 笑)

 

2017年から過去にさかのぼって整理していたのが、せめてもの救いですね。

段々若返っていきますから(笑)

 

さて、昨日の記事で、スキンケアでできることとできないことは、

私自身もよくわかっている、と書きましたが…

 

例えば、乾燥肌・ニキビ・シミで悩んだというのは、

アメリカにいる2年間でほぼゼロです。

 

一方で、過去の写真と比べておでこ・目尻のシワが目立ってきてしまっていて、

これは、ボトックス®注射をしなければ改善は見込めませんし、

 

前からあったニキビ痕の赤みや、少しずつ増えてきた毛細血管系のお悩みは、

やはり血管をターゲットにした医療機器を使わなければいけません。

 

日本に帰ったら、2年分の治療を受けないと…

(本当は、コツコツ少しずつメンテナンスしていくのが理想なのですが)

 

 

自分での限界がわかるから、不安にならずに済む

 

アメリカにいるうちは、日本と同じような生活を送ることは難しいです。

 

 

楽しいこともたくさんありますが、不便なこと、苦労したこと、我慢したことも

同じくらいいっぱいあります。

 

本当は、日本にいた時同様、アメリカにいる間にも治療を受けたかったけれど…

機械がなかったり、いろんな事情で叶わなかったものもあります。

 

ただ、日本に帰って、どういう治療を受ければ改善するかがわかっているので、

やみくもに不安になることなく、今よりも悪くならないように気を付けながら過ごしています。

 

日々のスキンケアは、悪くしない、予防する、に焦点が当たります。

普段できることに関しては、ここを意識することが大切です。

 

一方、美容医療は、症状を改善させる、治す、に焦点が当たりますが…

 

この部分をご自分で何とかしようとするので、苦しくなったり、頑張りすぎたり、

やり方が悪いんだろうかと悩んだりした挙句…

 

「時間もお金もかけたけど、ちっとも良くならなかった」となってしまうんですね。

 

 

ざっくりですが…自力では治せないものは、こんなものがあります

 

シミには、スキンケアに気を付ければ薄くなっていくタイプと、そうでないものがあります。

 

 

そして、すべてが良性とは限りません。

中には、皮膚癌が混じっていることもありますので、正しい診断が重要になってきます。

 

シワは、乾燥による小じわはスキンケアで改善が見込めますが、

表情を作った時の額・目尻・眉間のシワはボトックス®などの注射をしないと難しいですし、

 

固定してしまったシワ(黙っていても額に入る横じわなど)やたるみは、

ヒアルロン酸系の注射や特殊なレーザーなどでなければ改善が見込めません。

 

赤ら顔、ニキビ痕の赤み、小鼻の周りなどにある毛細血管のような血管系のお悩みも、

医療機器でないと難しいです。

 

(傷のあとの一過性のものは、自然に消えていくこともありますが…)

 

血管は真皮の部分にあるので、化粧品では限界があるんですね。

 

↓化粧品は、この図の表皮の一番上、黄色い長方形が並んでいる角質層までしか届きません。

 

いかがでしたか?

 

意外にも(?)、ご自分で何とかできない項目が多いことに気づかれたのではないでしょうか。

 

でも、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と同じように、

ご自分でできること・できないことを、きちんと知ることが大切ですよ。

 

ご自分でできることは、このブログにもヒントがたくさんあると思います。

ぜひ、ご参考になさってみてくださいね。

 

ご質問・ご感想・リクエストなど、3月15日(日本時間)までお待ちしています照れ

 

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 
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