こんにちは。 札幌出身・アメリカ在住の皮膚科専門医/美容皮膚科女医の日景聡子です。

 

1月の美容講座のスライドで書いたことは、

全てブログにも載せたと思っていたのですが…

いくつか抜けていましたアセアセ

 

今日は、アイメイクについて気を付けることを3つ書いてみます。

 

瞼の皮膚は、とても薄くてデリケートです。

しかし、メイクで最も力を入れるのは目元という方も多いですね。

 

 

目元はデリケートなので、擦らない

 

メイクをするときに、アイラインをゴシゴシと引いている方は、

目元の皮膚がたるみやすくなるので、注意が必要です。

 

アイライナーの種類にもよりますが、強く引っ張らずに優しく引きましょう。

 

ちなみに、アイラインをまつ毛の根元の粘膜に描く方が多いですが、


まつ毛が抜けやすくなること、

長期的に見てドライアイの原因になることは、

覚えておきたいですね。

 

まつ毛の根元には、マイボーム腺の出口があります。

肉眼では見えづらい、小さな点が並んでいます。

 

マイボーム腺から油分が分泌されることで、

涙に油分が加わり、涙が蒸発しにくくなるのですが、

アイラインがその出口を塞いでしまうため、涙が蒸発しやすくなってしまうのです。

 

美しい目元と、目の健康は、別物です。

 

余談ですが、カラーコンタクトの危険性など、

アイメイクと目の健康については、

眼科の先生のホームページなどを見るといいですね。

 

 

アイメイクは、お湯や石けんで落ちるものを

 

マスカラは、できればお湯で落ちるものを普段使いにすると良いです。

ランコムやクリニーク、ETVOS、モテマスカラ…いろいろありますよね。

 

ETVOSからは、石けんで落ちるアイシャドウ、アイライナーなども出ています。

 

アイシャドウはパレット状になっているので使いやすく、

私も去年の春色限定色を持っています。

 

↑こんなに派手ではないです 笑

 

 

アイメイクを落とす時も、擦らないよう細心の注意を

 

アイシャドウやアイメイクをゴシゴシ擦って落とすと、

目元の皮膚のたるみやすさだけでなく、色素沈着にも繋がります。

 

茶色く色がつくと、クマに見える原因になりますので、ご注意くださいね。

そのためにも、石けんで落ちやすいメイクを選ぶことが大切ですね。

 

 

最後に…目の健康を守るために、大切なこと

 

目元のアイメイクを補うものとして、

まつ毛エクステやアートメイクがありますが、気を付ける点があります。

 

まつ毛エクステは便利ですが、

接着剤の成分で目が充血したり、瞼がかぶれることがあります。

 

まつ毛エクステは、ヘアエクステと同じく、本来美容師免許が必要なものですので、

しっかりしたサロンを選びましょう。

 

セルフでできるまつ毛エクステは、危険です。

 

アートメイクは、皮膚の中に色素を入れ込むものなので、医療行為です。

無資格者が施術して、逮捕された事例もあります。

きちんとしたクリニックで施術を受けてくださいね。

 

そうそう、こんなものでも瞼がかぶれることがありますよ。

 

視力にも関わる大切な目、オシャレと健康のバランスに気を付けましょうね。

 

いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。