(そもそも化学成分の名前なので、1つずつ調べないと何者かわからず…)
私は保湿剤1種類のみなので選ぶのに苦労しませんが、
どうもお友達は、日本のように化粧水・乳液…
とフルラインで使えるものを探しているようです。
ちなみにアメリカでは保湿剤は処方箋薬ではなく、
病院で渡されたリストをもとに薬局やスーパーで買います。
勉強をかねて、アメリカの皮膚科ドクターのブログをあれこれ読んでいるのですが、
とてもわかりやすい記事がありましたのでご紹介します。
ちなみに、引用元はこちらです。(アメリカのクリニックのHPに飛びます)
どうやって保湿剤を選んだら良いか、ということなのですが、
いろいろとポイントが書いてありました。
この図では、水と油(ワセリン:Vaseline)が両極端にあって、
その間にローション、クリーム、軟膏(Ointment)があります。
この水と油の割合で、テクスチャー(付け心地)が決まるんですね。
化粧水やクリームは、水と油の配合比率で決まるということが
おわかりいただけると思います。
日本だと、化粧水(ローション)、クリームと重ね付けする方が多いですが、
ここでちょっとブログのコメントを載せてみます。
↑ブログ記事を一部引用し、ポイントとなる部分に私が黄色のラインを引きました。
化粧水(ローション)についてのコメントなのですが、要点を簡単に訳しますと、
①水を多く含むものは腐りやすいので、防腐剤や香料がたくさん入っている
②水は肌に吸収されないため、浸透促進剤も付け加えられている
③化粧水は水から出来ているので原材料が最も多い(添加物が多いということですね)
④化粧水を塗った後に灼熱感や顔の赤みが出るようなら、化粧水以外を選ぶべきだ
(注:防腐剤の匂いが良くないために香料が付け加えられていると記事には書いていますが、
日本とアメリカでは許可されている成分が違うため、
必ずしも日本に当てはまるかは不明です。)
浸透促進剤というのは、ちょっとわかりづらいですね。
日本でよく使われている成分では、
界面活性剤、アルコール、プロピレングリコール(PG)などのことです。
↑日本化粧品技術者会のHPより引用しました。
http://www.sccj-ifscc.com/terms/detail.php?id=51
このあとにも記事は続くのですが、
敏感肌の人は香料や、浸透促進剤、香料を避けた方が良いこと、
(つまり化粧水を避けた方が良いということです)
また、冬は乾燥で皮膚がより刺激を受けやすくなるので、
クリームや軟膏がおススメだとも書いてありました。
そして最後の段落に、
化粧水が効かないなと思ったら、違う商品(クリームや軟膏)に変えるべきだ、
と書かれています。
これ、日本と決定的に違うと思いませんか?
「化粧水で物足りないなら、乳液やクリームも重ね付けしましょう」が
日本の多くの女性のスタンダードだと思います。
でも、アメリカではそうではないんですね。
「それはアメリカだからでしょ?」と思われる方も多いと思いますが、
肌の色を除けば、皮膚の基本構造は日本人もアメリカ人も一緒です。
もちろん、美意識や擦りこまれてきた概念が違いますから、
日本人女性全員に受け入れられるとは思っていませんが…
私は、別にアメリカかぶれをしてスキンケアがシンプルな訳ではないのですが、
こうして違う国のスキンケアを知ることで、
必ずしも日本人女性の常識にとらわれなくてもいいんだ、と
心が楽になりました。
世界のスキンケアについては、現在調査中です