先日書いた家探しの話題。

結局どんな家に決めたかというと、
こんな家。

いつもの如く街の怪しい掲示板を
チェックしていたら
同じく掲示板を見ているおじさんが。

You、部屋探してるの?

はい。

じゃあうちに来ちゃいなyo!  

要約するとこんな感じ。笑
彼は住人募集の広告を
丁度貼りに来ているところだった。

怪しさは今まで会った大家と
変わらないんだけど、
どういう訳だかこの人は
変な下心がない気がして
決めてしまった。

場所はTottenham Court Road. 
ロンドンの市街地の中心部。
言ってみたら新宿駅の裏に住むみたいな
そんなロケーション。

彼はアルジェリア人で
イギリス人の奥さんと子供がいたんだけど
離婚して子供も取られて
寂しい人だった。

例にもよらず、
1ベッドルームのフラットの
リビングルームに彼が寝泊まりし、
部屋の方を貸しているという具合。

しかも、他の女子と
ルームシェア
でございます。(我ながらよーやるわ😓)

ルームシェアだから、
家賃は破格中の破格。
シェアメイトの女の子は韓国人で
お互い生活の時間が違うのか
ほとんど会う事はなかった。

で、この大家さん
ギャンブル狂。

夜な夜なカジノに行っては
ルーレットで遊ぶんだけど
そのスリルを
そりゃあもうリアルに語ってくれる。笑

負ける日もあるけど
勝つ時はめっちゃ勝つから
あまりお金に執着がないらしかった。

だから家賃もあってないような値段。
要は話し相手が欲しかったんだと思う。

カジノには
一回連れて行ってもらった事もあった。
最近沢山お金を使い過ぎてるから、
横にいて僕を止めて、ってことだった。笑

入場すれば、軽食は無料で
私は自分では賭けることなく
サンドイッチを食べて帰宅。

結局、このフラットには8ヶ月くらい住んだ。
大都会のカウンシルフラットで
大家さんはおそらく生活保護を受けている。

働いていないから、日中は掃除をしたり
散歩に出かけたり、料理をしたり。

息子さんを恋しがって、
部屋はよくわからない可愛いものがびっしり。
多分ちゃんとひとつひとつ退かして
掃除をしているから
毎日位置が微妙に違う。

なんだか達観した感じの彼が言った言葉で
今でも心に残っていることがあって、

30歳までは自分
人生をコントロール出来るが
30を過ぎると
人生が自分を
コントロールする様になるぞ


ふ、深い。。


当時25歳の私。
色々ネタになることばっかりして来たけど
なんとかまともに今生活出来ているのは
節目節目にこういう不思議な人
出会ったからかな
なんて思ったりもする。