好きなものほど拗らせる話 | 手の為るように輪を描く*tenariya*

手の為るように輪を描く*tenariya*

長野県の八ヶ岳山麓在住の絵描きです。日々のつぶやきや、アートについて綴っています。



『本当に好きなものほど拗らせる話』



ありがたいことに、デザインのお仕事をちょくちょく頂いております。

今は絵や植木鉢がメインですが
元々新卒で入ったデザイン会社で
DTPデザイナーをしていました。

毎日毎日ひたすら
チラシや新聞広告、
名刺などを作る日々。
私のデザイナーとしての基礎は
この時期に学びました。

デザイナーになったのは
イラストレーターで食べていくのは
私には到底無理。と思ったから。
当時の私が美大生の就職先として
思いつくのがデザイン会社だった。
という割と現実的な理由でした。

正直最初は特にデザインが好きでも
嫌いでも無く、デザイナーとして
一生やっていきたい!
とは思っていませんでした。

毎日色んな仕事をして、
実際に仕上がった印刷物を
見ているうちにデザインの
面白さや可能性にハマっていった。
という感じでした。
(絵描きの感覚とはまた違う世界)

—————————

ずいぶん長いこと
PC買い替えを渋っています。

お金の問題もあるけど 
私はアナログ(手描き)で やっていく! 
もうデザイナーになる気は無い! 
っていう変な拗らせが原因でした。 

PCやソフトにお金をかける=本気 
が怖かったです。 
(例えアナログ画メインでも
PCはあった方がいいのに)。 

デザイナー、イラストレーター 、
グラフィックデザイナー …
この辺りにアレルギー的な 
恐怖と苦手意識があります。

でもそれはかつて憧れた世界。
ここ数年デザインのお仕事を
させてもらう度に正直色んな
葛藤が生まれます。
そのおかげで、私が逃げ続けている部分や
本当はデザイナーとして続けたかった事が
たくさん出てきて毎度、七転八倒しています。

好きな事ほど拗らせるし、
逃げたい事ほど何故か
そんな場面がやってくる。

こんな事書くべきじゃない。
って思うかもしれませんが
お仕事を貰うたびに
禊ぎをしている気分で
本当に感謝しています。

もう一度一から出直したい。 
それをちゃんと叶えるために 
環境作りをしてきた2023年。
何とかお金貯めてimac買うぞー。