子供たちの冬休み最後の週末。
以前から行きたかったライプチヒの隣にあるハレのチョコレート博物館へ見学に行ってきた。
Halloren というブランド。ドイツ人がよくお土産に持って来てくれる。

チョコレート博物館

全部チョコ

これは全部チョコで出来ているらしい。もちろん、ソファーは違うけど。

ケーキ

ドイツのケーキはとにかくバカでかい。
先日我が家へ遊びにきたドイツ人の子に日本サイズ(直径18センチの丸型)のケーキを出したら、一言『ちいさっ!』と言われた。たしかに、ね。

ハレ

ハレまでドライブ。ドイツの田園風景はどこへ行っても、とても素敵である。
子供たちが一週間の冬休みに入ったので、ザクセンチケットを利用してヴェルニゲローデへ。
近郊の州へたったの23ユーロで行くことが出来るこのチケットは一日中使い放題。
子供は16歳まで無料なので、これを利用しない手はないのである。

最初に向かった先は、魔女の山として有名なブロッケン山。
SL機関車で行くのだが、一応このチケットを使っていけるかどうか聞いてみた。
案の定、「Nein! (No)」という冷たい返事だ。
けっきょく86ユーロを出して買ったけど、ザクセンチケットで今度の旅は割安~と喜んでいたのが全くバカみたいなのである。

機関車

とにもかくにも片道約2時間の運行は思いのほか楽しく、気温0℃だというのに子供たちはデッキから身を乗り出して景色と山の空気を思いっきり満喫していた。

ブロッケン山

ヴェルニゲローデ駅へ帰り着いたのは、夕方6時過ぎ。
今日の宿泊先は可愛らしいペンションだ。
でも、ちょっとばかり市街地から外れている。
あたりを見回しても、レストランのようなハイカラな場所なぞどこにも無い。
だって、ここは人口4万人弱の田舎町なのである。
以前住んでいた香芝市よりも少ないなあ~、なんて、息子が横でため息をついた。
それに、駅から市街地まで行くのにもけっこう距離があるので、夕食は宿でとることに決めた。
タクシーで行くと7ユーロで行けそうな区間を、ここぞとばかり遠回りをして11ユーロを私から奪い取ったタクシーの運転手が、ニッコニコ笑顔で
「よい旅を!」
ホント、良い旅になったらいいんだけど。

到着して宿で食事がとれるかどうか尋ねてみれば、さすがドイツ人、無愛想なオッチャンが無愛想な表情でひとこと言い放った。
「Nein!」
いや、他になにかいいようがあるだろ。
文句の一つでもいいたいけれど、悲しいかな、A2レベルのヘタクソなドイツ語ではまだまだその域には達していない。

市庁舎
ヴェルニゲローデの市庁舎。絵本から飛び出したような可愛らしさだ。



オッチャンから周辺の地図をもらっておすすめのレストランを教えてもらったが、外は真っ暗。
初めての土地で、子供を連れてトボトボ15分も歩けるわけがないのである。
部屋へ戻り子供たちが持っていた、たった二個の冷たく固いパンを三人で分けて食べた。
なぜ、楽しい旅行でこんな質素な食事を。。。
涙がほほを伝って、、、というワケないが、やっぱり悲しいヴェルニゲローデでの初日だった。

ヴェルニゲローデ
夜、友達とカフェバーへ行った。
そこは、ゲーテが学生時代に通い詰めていたので有名な居酒屋『Auerbachs Keller(アウアーバッハスケラー)』の横にある。
下の写真は、このバーのロゴ。

ロゴ

いつもなかなか注文を聞きに来ないドイツ人店員。
忙しいときならいざ知らず、ヒマすぎて大あくびをし、客が残したパンをつまみ食いしているときでさえ、こっちをチラリとも見ないのである。
ドイツ生活三年半で、ひたすら待つ、鬼のように待つ、ということに全然平気になったのは
滞在一年を過ぎたあたりだろうか。
きっと、これからの人生で、この場所で培った忍耐は大いに役に立つことだろう。
ありがとう、ドイツの店員さん。

演奏


突然、不気味な雷音が鳴り響いたかと思うと、微風のように軽やかな演奏が流れてきた。
生演奏の始まりの合図だったのだ。
一目でベテランと分かるバイオリンの奏者と綺麗なお姉さんの弾くピアノが、店の中の空気を変える。
そこには2時間ほどいたが、その間に三回も演奏してくれた。
ほとんどがおなじみの名曲。
とてもよかった。
いい夜だった。


子供たちが通っている学校のトイレへ行ったときのこと。
扉を閉めて、ふと目に入ったこの張り紙。
いや、トイレ用ブラシで歯は磨かないだろ。
前からワケのわからない学校だと思っていたけど、やっぱり変な学校である。

張り紙
sigrit house

西洋人の自宅に招かれるとき、このラクレットと呼ばれる器具を使って夕食をごちそうになることがよくある。
これはスイスの伝統料理だ。
日本に居たときにはこの料理を全く見たことがなかったので、最初は驚いた。
日本人が肉や魚の吟味に余念がないように、西洋人はチーズの品質にとにかくうるさい人が多い。

rakret

知り合いの家でメーカーを聞いてみると、すぐに箱を持って来てくれたので撮ったのがこの一枚。