60年代洋楽を時系列に振り返るコーナー35回目です。
今回は1967年11月分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで5つ星評価し、4つ星以上を推しの曲としてピックアップします
4つ星と5つ星のあいだの微妙な加点はで表現しています。
2位 Soul Man - Sam & Dave
「Hold On, I'm Comin'」に並ぶ彼らの代表曲で、R&Bチャートでは当然のごとく1位になってます。
これぞソウル!といった堂々とした歌いっぷり、ファンキーな演奏が最高ですね~。バックをつとめるのはBooker T. & the M.G.'s。後にブルース・ブラザーズがカバーして79年に14位までヒットさせてますが、このときのギターもスティーヴ・クロッパーなんですよね。
4位 Express Way To Your Heart - Soul Survivors
フィラデルフィア出身のグループ、ソウル・サヴァイバーズのデビュー曲。
サウンドはロックのようで、ソウルのようでもあります。ブルーアイド・ソウルと言ったらいいのかな。ファンキーでグルーヴィーな曲です。それもそのはず、プロデュースはギャンブル&ハフなんです。ということは、これもフィリー・ソウルってことですね!
5位 Your Precious Love - Marvin Gaye & Tammi Terrell
この二人のデュエット・アルバムから「Ain't No Mountain High Enough」に続く2曲目のシングル・ヒット。タミー・テレルにとっては最大のヒットでもあります。
ゆったりしたスウィートなソウル・バラードで、洗練された雰囲気がすごくイイ。ソングライターは「Ain't No Mountain High Enough」同様、アシュフォード&シンプソン。いい曲作りますね
8位 A Natural Woman (You Make Me Feel Like) - Aretha Franklin
アトランティックでの3作目のアルバム「Lady Soul」からのヒット。
キャロル・キングとジェリー・ゴフィン作で、後のキャロル・キングのアルバム「つづれおり」でセルフ・カバーされた名曲ですね。この2つのバージョンはそれぞれに味があるので、比較すること自体ナンセンスかもしれませんが、アレサの迫力のあるダイナミックな歌いっぷりは、やっぱり圧巻ですね~。
9位 I Can See For Miles - The Who
アメリカではこれがザ・フー最大のヒット。邦題「恋のマジック・アイ」(これ、どういう意味!?)
彼らの曲の中でもポップな方なので売れて当然といった感じ。演奏もハードでド派手ってのも、このバンドらしいですよね。これぞロックといった感じで、実にカッコいい!当時ピート・タウンゼントの自信作にもかかわらず、本国UKでは10位止まり。もっと売れると思ってたようで、文句を言ってたそうな。
12位 I'm Wondering - Stevie Wonder
全米2位までヒットした「愛するあの娘に」の後にシングル・オンリーでリリースされた曲。
好調期ではありますが、ヒット成績としてはちょっと地味目かな。でも曲は好調そのもの。実にスティーヴィーっぽい曲で安定感が感じられます。ノリが良くて爽やか。溌溂とした歌いっぷりやハーモニカの音もいいなあ
40位 Get It Together (Part 1) - James Brown
ギリギリTOP40に引っ掛かった曲ですが、好調期のキレのあるファンク・ナンバー。
メイシオ・パーカーのホーンはじめ演奏が実にスリリングだし、疾走感があってカッコいい!これぞJBのファンキーの真骨頂でしょう
というわけで、今回はここまで。
皆さんのお気に入りの曲はありましたでしょうか