60年代洋楽を時系列に振り返るコーナー29回目です。
今回は1967年5月分になります。
この期間の全米ビルボード・チャートTOP40で最も上位にのぼりつめた曲の中から、私の好みの度合いで5つ星評価し、4つ星以上を推しの曲としてピックアップします
4つ星と5つ星のあいだの微妙な加点はで表現しています。
1位 The Happening - The Supremes
スプリームス10曲目の全米NO1で2週1位をキープしました。
快進撃が続いてますね。ポップで楽しいナンバーで相変わらずのキャッチーさ。モータウンの彼女たちへの力の注ぎようが伝わってきます。スリリングなイントロが思わせぶりですが、この曲は当時サントラ用に作られたようなので、ちょっと演出が入っているかもですが、これがまた引き締まっててカッコいい!(映画の方はどうもコケたらしい)ちなみにスプリームス名義はこの曲が最後で、次のシングルからダイアナ・ロス&ザ・スプリームスに変わります。
1位 Groovin' - The Young Rascals
アメリカのブルーアイドソウル系バンド、ヤング・ラスカルズ2曲目の全米NO1。2週1位になった後、途中ある曲に2週1位を奪われますが、その後に再び返り咲きトータル4週1位をキープしました。(ちなみに、そのある曲というのは次回取り上げます)
この曲は好き嫌いが分かれるかもしれません。ソウルというにはなんかサイケ?だし、鳥がさえずってたり、郷愁をそそるようなハーモニカの哀愁。あらためて聴くと、すごく変な曲だよな~。私も初めて聴いたときは、これが1位?ブルーアイド・ソウルの名曲?って思ったけど、何回か聴くうちにどっぷりハマってしまいました。愛さずにはいられなくなってしまう魔力のようなものがあるよな~
2位 Sweet Soul Music - Arthur Conley
R&Bシンガー、アーサー・コンリー最大のヒット。
オーティス・レディングとの共作でマッスル・ショールズはフェイム・スタジオ録音。ノリノリのダンス・ナンバーで、当時のウィルソン・ピケットに近いものがありますね。当時のサザン・ソウルのディープなオーラがたっぷり感じられる、エキサイティングなソウル・ナンバーです。カッコいい!
3位 I Got Rhythm - The Happenings
アメリカのポップ・バンド、ハプニングスの代表曲「See You in September」に続くヒットで、こちらも「See You in September」と同じ最高3位をマークしました。
ポップで爽やかな曲ですね~。ビーチ・ボーイズやフォー・シーズンズのようなハーモニーが魅力的で、開放的で清々しい気分になります
6位 Don't You Care - The Buckinghams
アメリカのポップ・バンド、バッキンガムズ、デビュー・アルバムからヒットした「Kind of a Drag」が全米NO1と幸先よいスタートを切りましたが、こちらはセカンド・アルバムからのヒット。
「Kind of a Drag」は全体的にホーンをフィーチャーして、ブラス・ロックのはしり?なんてコメントを書きましたが、この曲のプロデュースは後にシカゴを手掛けるジェームズ・ウィリアム・ガルシオが手掛けてます。関係性あるんだね、やっぱり。この曲でもホーンが全面的にフィーチャーされてます。ポップで爽やかな曲で、ちょっとソウル・フレーバーが感じられるのが魅力
10位 I'm A Man - Spencer Davis Group
若きスティーヴ・ウィンウッドが在籍したスペンサー・デイヴィス・グループ、アメリカでは「Gimme Some Lovin'」(1966年7位)に次ぐヒットになります。
ボ・ディドリーやヤードバーズの有名曲とは別物でスティーヴ・ウィンウッドのオリジナルです。緊張感漲るスリリングでファンキーなナンバー。この黒さ凄いな~。まだ当時19歳ですよ。まさに神童ですな。
20位 Sunshine Girl - The Parade
ソフト・ロック・ファンに人気のパレード唯一のヒット。
60年代のサンシャイン・ポップ感がたっぷり詰まった珠玉のポップ・ナンバーです!マイナー調から始まって、サビまでタメにタメて爽快なサビまで持っていく感じが最高
というわけで、今回はここまで。
皆さんのお気に入りの曲はありましたでしょうか