歌劇団とご遺族の合意 | 麻里子の宝塚なひとりごと

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本日午後4時から阪急阪神ホールディングスと、ご遺族側の弁護士先生との会見が同時に行われました。


帰りの車の中で音声のみYouTubeで聴いていて、まず阪急阪神ホールディングスの方から聴きました。帰宅してから、弁護士先生の会見を見ましたが、やるせない気持ちでした。



何と言っても、宙組の上級生の方々にお咎めなし、とのこと。

人を死に追い込むほどのパワハラをしていても、「悪気は無かった」と言われて納得出来るはずも無いですが、巨大な組織を相手にご遺族にとっては、これが精一杯だと思います。本当に悲しくて悔しい。




14のパワハラ行為をすべて歌劇団に認めさせた事で、亡くなられた娘さんの尊厳は守られました。



お母様の最後の訴えの文に心が痛み切ないです。

「娘は決して弱かったわけでも、我慢がたりなかったわけでもありません。過酷な労働環境と酷いパワハラの中でも、全力で、笑顔で舞台に立っていました。強く生きていました。私たちは、そんな娘を誇りに思っています。娘の尊厳を守りたい一心で今日まできました。」


この一言に、今回の合意にご遺族が応じられた全てが集約されているように思いました。

亡くなったから、この世から居なくなったから、終わりではありません。


一生懸命に生きてきたこと、どんなに辛くても笑顔で舞台に立ち、責任を果たしていた強い娘さんだったこと。


自殺するなんて、親不孝だとか、死を選ぶなんて弱い人間だとか、そんな風に娘さんが思われてしまう事は、親として耐え難いです。

死んでしまって、なお人としての尊厳が踏み躙られる様な歌劇団のお偉いさんたちの会見の様子をご覧になられて、せめて娘さんの人としての尊厳を守る為に必死で戦って来られた事を思うと、ひたすら切ないです。

上級生の方々や、パワハラを行った人からきちんと対面での謝罪も望まれたと思いますが、尊厳が守られた事で納得せざるを得ないお気持ちを思うと、ただ、ただ無念で切ないです。

パワハラを謝罪された方々への処分もないようで、そのまま宙組公演が行われるとの事。

何だか、あまりにも人の命を軽んじていて、呆れますね。

しかも、パワハラ認定されていらっしゃる10人のうち、謝罪文を出されたのは6人

何より呆れたのは、ヘアアイロンの当該上級生からはまだとの事。一体どんな強靭な神経でいらっしゃるのか、ある意味驚きます。


お母様の訴えに、同じ親として涙が溢れて、これで解決、良かったなどとても思えない暗い気分です。