宝塚の話ではないのですが、1月の連休中に、二本のドラマを見ました。
どちらも、主演は藤山直美さん。松竹新喜劇の看板スター亡き藤山寛美さんのお嬢さんです。
「最強のオンナ」と「最強のオヤコ」
おばちゃんキャラ丸出しの直美さんの持ち味や芝居が、ほんとに、心をぎゅっと、わしづかみにします。
ちょっと家事の合間につけていた、テレビにいつしか、釘つけになり、見いってしまいました❗
最初の「最強のオンナ」
本音丸出して生きている、真っ直ぐで飾りのない姿に、昭和の匂いを感じました。
会社社長の家に家政婦としていくのですが、全く媚びない姿は、清々しくて素敵でしたね。
その屋敷のお嬢様が、金儲けに忙しくて
自分のことを忘れている母親の悪口等をノートに書き綴っているのを見つけて、ガツンと怒るんです。
「一生懸命に働いているお母ちゃんのこと、あんな風に書いたらあかん」
「えーっ、見たの!信じられない❗人のノートを勝手に見るなんて❗」
とカンカンに怒る娘に
「あんなぁ、机に置いたったら見るわ。規則なんか破るためにあるんやし。あんた、そんなこともワカランの?」
みたいに、藤山直美さんがいうと、全く嫌みに聞こえない、自然体。
こんな風な言いながら、ものすごく愛情深くて、ぶっきらぼうの中に優しさがあるんです。
子どもに媚びたりしない毅然とした態度で、娘をいじめていた親や、その子を叱り倒す場面は爽快でした🎵
最初は「こんな下品なおばちゃんは、嫌いや」と言いながら見ていた二女は、最後には感動しながら、
「このひと誰?すごい女優さんや❗」
と感心していました。
まさにこれこそ、芸の力。
ドラマをじっくり見せてしまう実力に、つくづく感心してしまいました。