銀二貫を観劇☆ | 麻里子の宝塚なひとりごと

麻里子の宝塚なひとりごと

宝塚歌劇とベルサイユのばらが大好きな麻里子が日常の徒然を語りたいです
よろしくお付き合いくださると嬉しいです。

イメージ 1


イメージ 2


人気の若手、月城かなとさんの初主演と言うことで、ものすごく入手難のバウ公演を友人が大変な苦労の末、チケットゲットしてくれたので、観ることが出来ました。ほんとにありがとうございました


木曜日にテレビ放送していた「銀二貫」を見ていなくて、原作も読んでいなかったので、話についていけるかしら?と思いながらの観劇でしたが、充分に堪能出来ました。

谷先生の脚本、演出は、いつも相性が悪いのですが、今回は泣かされました

配役が、抜群に良かったと思います。日本物に慣れている雪組だったのも、自然な感じでした。

着物、所作、言葉、不自然な感じがしないのは、やはり大きいかな。

初主演のかなとさん。きりりと引き締まった表情、きびきびした動き、明瞭な台詞と歌、すごく良かったと思います。

華形ひかるさんと、英真なおきさんの専科のおふたりの存在がめちゃくちゃ、光ります❗

有沙瞳ちゃんは、最初の出から、高音の声がキンキン響いて、しんどいかなと思ったのですが、幼さを強調するためにやっていたみたいで、後半の成長後は、ぐっと落ち着いて聞き取りやすくなりました。

仇討ちで父を亡くした武士の子鶴之輔は、自らも討たれそうになった所を、寒天問屋井川屋の主人の和助に銀二貫で命を救われます。

鶴之輔は、名を松吉と改めて、商人として生きることになり、さまざまな苦難を乗り越えていきます。

この武士の子から、寒天問屋の丁稚になるあたりが、いつもの谷先生なら重い感じになりがちが、今回はコミカルで明るくユーモアたっぷり。

丁稚役の久城あすと若手の真條まからが、瑞々しくて上手い。

また華形さんも落ち着いていい感じですが、英真なおきさんラブラブ!
ほんとに、素晴らしくて、ネチネチ嫌みを言っても、どこか憎めないし、なんか可愛い。

大袈裟なようで、押さえた芝居は、緩急自在で、何度も英真さんに、ほろっと泣かされました❗

助演賞を差し上げたいです


銀二貫で、命も助けられるし、商売も軌道に乗せられる、そして、夢と希望をもつことができる。

お金は、生きた使い方をしてやるべきだと痛感します。

武士の父が、「生きながらえよ❗」って最後の言葉を残すのですが、生きることの辛さ、苦しさを越えて、たくさんの人に支えられて、生きていて良かったと言う場面には涙しました

有沙瞳ちゃんとの儚い恋も、必死に生きる松吉の支えになり、「親も兄弟も誰もいないひとりぼっち」の松吉の境遇に有沙ちゃんが、大泣きする姿が、印象に残りました。

江戸時代の町の火事の恐ろしさ、時代劇ならではのエピソードも、分かりやすく、話に入り込めました。
あっ、話しは大阪の商人のお話です❗
○みちゃん、サンクス❤

肩の凝らないすごく暖かい気持ちになれるお話で、とても気分よくバウを後に出来ました。