ポスターは、なかなか色っぽくて幻想的。まさおさんには、こういう軍服が似合います。
マノン・レスコーの原作が、あまり好きな話ではなく、映画のマノンも今一つだったので、今回は全く期待していませんでした。
が、舞台を観ると、なかなか面白くて、いつしか夢中になって、入り込んで観てしまいました。
ネタバレになりますが、ラストもなかなか見ごたえもあり、いつしか泣けてしまいました。
二女もタオルハンカチで涙を拭いていました。
舞音が、こんなに良かったのに自分でもちょっとビックリしました。
みやるりちゃんが、まさお演じるエリート軍人の影。影がいつも、バックで妖しく踊る様がすごく美しいです。
舞台がフランス領インドシナ、そのアジアンテイスト溢れるエキゾチックな雰囲気が、いいですねぇ。
18世紀のフランスが舞台の芝居ばかり見てきて、なんだかこのアジアがすごく新鮮に感じます。
真面目なエリート軍人のまさおは、いつもの、癖みたいなのが、今回は気にならなくて、純粋さが全面に出ていて、歌も上手いし、ちゃぴとのバランスも抜群。
ちゃぴに翻弄されながらも、ひたすら愛を語る様が、いじらしくて、ぐっときました。
また、ちゃぴの舞音は、絶品
![ラブラブ!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/186.gif)
今までのマノン・レスコーのイメージが払拭するくらいの出来映え。
妖艶な魅力を振りまいて男たちを魅了する美女ではなく、運命に翻弄された悲しい過去のトラウマから、お金に囲まれた贅沢な生活に安らぎを感じるだけ。
すごく、ピュアで可愛くて、純粋な女性に見えました。
まさおのシャルルの苦悩が分からない愚かさはあっても、本当に可愛くて、その笑顔を見ていたら、何もかも忘れたくなるシャルルの心情がよくわかります。
ふたりとも、安定した歌、歌を聴かせてくれるトップコンビはやはり良いですね。
タマキチは、舞音の兄のクォン。一癖ある悪党の雰囲気むんむん!
迫力と存在感が光り、シャルルの友人のカチャも、なかなかいい味出してます。
シャルルの婚約者カロリーヌのわかばちゃん。やはり華やか。
マノンの小間使いホマは、海乃美月ちゃん。歌はやはり上手いし、芝居も上手くなったなと思いました。
月組は、みんな歌が安定していて、若手に至るまで、上手いです。
マギーさんの警察長官は、前の1789とかぶりますが、切れ者の雰囲気抜群。
瞳花ゆりのさんの、マダム・チャン。
謎めいた女主人で、なにかありそうな妖しい役どころ。
こういう役、ぴったりです。
暁さん。朝美さん、その他若手もよく目立っていました。
舞台全体のアジアテックな雰囲気、ダンサーたちの妖しく美しいダンス、シャルルの影のみやるりちゃんか、素晴らしかったです。
みやるりちゃんは、ラスト一言しか台詞がないのですが、存在感が半端なかったです。
植田景子さんの演出、良かったです。先の雪組の上田久美子さんと並んで、女性のうえだ先生は、素晴らしいなぁ~~
女の時代でしょうか(笑)
ゴールデンjazzは、また後日。
ソリオに早くもクリスマスツリーがかざってありました。