ミヨコさんの社長業が始まった。
経営者の立場としての行動が
要求される。
そこは私に相談されても
答えようがない問題も多いけど…
社員もパートさんがほとんどで
それなりに問題もある。
社長が亡くなったばかりなのに
心無い社員は
給料の値上げを
申し出てきたらしい。
時給を見れば
県の最低賃金より
上回っているのに…
この地区の
求人賃金と比較しても
いい時給だと思う。
なのに
そんな要求をされるミヨコさん。
足元見られてるなぁ…
私たちが会社を支えてるから…という
勘違い社員だな。
ミヨコさんは
図々しい社員だと怒る。
会社ってものは
この人が居ないと
回らないって事はない世界で
特殊な技術の稼業じゃなければ
誰が辞めようが
それなりに回るのが常…
ミヨコさんと
そう話す。
「問題ある人は
辞めてもらって
一掃しようかしら」という。
「それもいいかもよ。」
珈琲を飲みながら
会社運営話に花が咲く。
会計士さんとは電話でしか
話したことが無くて
電話では
細かい内容は分からないから
問題無いように処理してください。と
お願いしてると言っていた。
会社の登記簿変更や
もろもろの書類は
全部会計士さんが
やってくれたと。
まだ、気持ちに
エンジンがかからないミヨコさん。
言葉では
言い表せない
感情でいっぱいのご様子。
本当に自分が
この会社をやって行くの?
まだ、半信半疑なミヨコさん。
欲しい会社じゃないと言う。
将来は
人手に渡したいと言う。
誰かに貸してもいいわよね…とか
息子が大人になるまでは
仕方ない…と。
揺れてるなぁ
がんばれ