企画の構成上、如何に「ジーンズの良き相棒になるか?」を考えながら進行しています。
ご好評を頂いているチャッカーブーツやデザートブーツ等も、その誕生経緯は208等のスタイリッシュなジーンズが切っ掛けでした。
裾幅の狭いジーンズの良き相棒を考えた末のチャッカーブーツでした。
しかし、昨今のジーンズ事情は非常に速く移り行くもので、スタイリッシュなテーパード系に押され気味だったレギュラーシルエットの201やワイドシエルットの203、204の動きも既に活発化して来ました。
実際に僕自身、201等を穿く時等は「どんな靴を合わせようかなぁ?」と頭を捻る事も暫し・・・
で、気が付くとヴィンテージのミリタリーブーツを多用している自分に気付いたんです。
そんな事から、新しい構想が思い浮かび、現在、ミリタリーブーツからヒント得たミッドレングスのブーツを企画中なのです。
以前、ブログでもご案内したこちらの革も、正にそのブーツの為にサンプルを創って頂いたのですが、シボ感に拘る余り、革の張りが削ぎ落とされてしまいミッドレングスには不適合な革となってしまった為、ボツとなってしまったもです。
また一から革創りを始めなければと暗礁に乗りかけていた時に、靴工場さんの隅に積まれてあった筒状の革を発見したのです!
「この革は何?」、「ちょっと、ヤバい!」、「シボ感の革質とは違うけど、これはヤバい!」と、頭で考えるよりも口が出てしまいました。
工場さんは「これは家が30年前に仕入れた革の残りなんですよ」、「素材はキップですね」と、教えてくれました。
このツヤ、張り・・・
実はベースとなっているミリタリーブーツの革は非常にこれに近くて、似た様な革を使うよりは「変化球」を見たいな感じでシボ感の革にしようと思っていたので、これが使えるならこれを使いたい!
しかし、残りもの故に、デシ計算をした所、僅か20足しか作れない事が判明しました。
これじゃグリームのコンセプトである「定番」に出来ない・・・と頭を抱えていると、工場さんが「これを持ち込んで同じ革を創ってもらいましょう!」という事なり、20足はプロトタイプでリリースする事になったのです。
そんな訳で、現在、工場さんが型紙を引き始め、僕サイズのサンプルを創るべく部材の調達を始めた次第です。
どんな靴が出来るのか?
僕も凄く楽しみです!