photo:01


⤴︎プロカメラマン秦さんの作品

6月 ホースト・カップ
vs 長島“自演乙”雄一郎(日本)

K-1MAX日本王者対決。
自演乙は2010年の日本王者。私は2006・07年の日本王者。

これで02・03年王者魔裟斗、04・05・09年王者小比類巻貴之(欠場で対戦は叶わなかったが)、08年王者城戸康裕、11年王者名城裕司といった歴代日本王者全員と対戦が決定したことになる。

しかしこの試合に際して、嫌なことが起こった。
噂屋さんが私に対して変な噂を立て、ホーストカップ主催者と私の仲を悪くさせようと画策してきたからである。
私がツイッター上で呟いた抽象的なことを、噂屋さんが被害妄想してホーストカップの悪口を言っているかのようにはやし立て、主催者にいらぬ心配をかけてしまった。
誤解させてしまったことは主催者に申し訳なく感じているが、勝手に変な風に受け取って良くない噂を吹聴した噂屋さんからは何の詫びもないし、私は誰かも知らない。
もしくは、本人でさえ自分が噂屋さんだと気付いていないのかもしれない。
まったくもって迷惑千万なのである。

ちなみに噂屋とは。
私の過去のツイッターを要約。

「世の中には『噂屋』という人たちがいて、重箱の角をつついたり、揚げ足を取ったりして、『あの人があなたのこと悪く言ってたよ』吹聴する。
言った本人が全然別のことを指していたとしてもである。

『噂屋』の人たちはとかく被害妄想の人が多く、『きっとこうに違いない』と事実ではない事実を『自分の中で』断定する。
それを他人に告げるものだから、甚だ迷惑である。

『噂屋』は自分がその張本人だとは知らない。
何せ『噂屋』の中では事実ではない事実が、真実になってしまっている。」

ということなのである。
そんなに嫌ならツイッター辞めれば?と言われそうだが、絶対に辞めない。
なぜならツイッターを通じて様々な仕事が生まれ、素敵な人たちと出会えたからだ。
それに比べれば噂屋さんの妨害など取るに足らない。
そんなものに負けてたまるか、なのである。

photo:02


試合はまたもや完封勝利に成功。
今回は首相撲からのヒザ蹴りは一発のみ。
その後はなるべく突き放して試合の流れを中断しないように心がけた。
完全復活だ、と声高らかに言いたかったが、最終ラウンドの金的で試合を中断させてしまったので自粛。

首相撲無制限のシュートボクシング。
首相撲3秒ルールのGLORY。
首相撲1発OKのホーストカップ。
首相撲の攻防をキッカケに少しずつリハビリをしてきた感じだろうか。
そのおかげかどうか、私は3連勝できた。
自信をある程度は取り戻せた。

そして次は首相撲が一切禁止のKrushのリングに上がる。
ハミケツ健太に負けたKrushルールにおいて、復活ができるかどうか。
ペトロシアンやブアカーオ、アンディ・リスティ、アンディ・サワー、ロスマレン、グローエンハートなどが一同に会するK-1系のルールにおいて復活できるかどうか、なのだ。

真価を問われることなる一戦になる。

試合が終わってすぐの週末に東京に向かった。
その夜に一人でイタリアンバーに入り、カウンターで一人赤ワインを飲んで大人の階段を一段上った……ような気がする。

9月 Krush
vs 松倉信太郎(日本)

戦前、松倉は「佐藤嘉洋の印象は?」と会見で聞かれ、「背が高いだけ」と答えていたのを、Krushのホームページで見かけた。
背が高いだけでここまで勝ってきたなら世話はない。
その身体能力を活かし、工夫し、努力してきたからこそ、ここまで上り詰めてきたのだ。
彼がそれ以外に私の強さを見出せないのなら、とても幸運に思えた。
私の勝率はグンと上がったことだろう。

そして私はキックボクシング界の未来のエースをKrushルールで完封することに成功した。
同時に1月に苦杯を舐めたKrushルールでも復活の狼煙をあげることに成功したのである。
試合内容も後日映像で見返してみたら、良い動きをしていた。
これで4連勝。
しっかり勝ちグセをつけて、とうとう10月には因縁のブアカーオと四度目の対決を迎える。

試合翌日、Krushのバームクーヘンを息子と一緒に食べた。
photo:03



前蹴りとジャブが今年になって覚醒した。
32歳、まだまだいけるはずだ。

2013年総括の前に
2013年キックボクシング総括1月~5月
2013年キックボクシング総括6月~9月
2013年キックボクシング総括10月~12月
2013年プライベート総括

明るく生こまい
佐藤嘉洋