TOHOシネマズ甲府で観てきました。
公開されたばかり(3月29日~)なのでネタバレにならない程度に僕の感想を書いてみたいと思います。
■つくりが丁寧
特に前半の「ソ連からのスパイ」がらみの前振りが非常~に丁寧で・・・眠くなりました
(ちょっと気を失うことも)
ん~、上映時間3時間はおじさん(おしっこが我慢できるか)身構えましたが大丈夫でした。でも、この長い長い前振りを短くすれば2時間半くらいにはなったと思うのよ~。
■つくりが深い
タイトル通り、主人公オッペンハイマーの「科学者として」「(科学者をまとめる)リーダーとして」「男性として」「人間として」という様々な角度から彼の生涯を抉るように描かれていました。
この深さがアカデミー賞7冠につながったのでしょうか。(でも前半はマジで丁寧すぎ~)
また、本作品は「現在をカラー」「過去をモノクロ」で描かれています。この手法どこかで観たな~と思ったら・・・あの「ゴッドファーザーPARTⅡ」がそうでした。
アルパチーノ、カッコ良かったなぁ~。
■正直な感想(感情)
本作品は当初、日本の公開を見送ってきたという非常にデリケートな問題を含みますが(原爆を落とされた広島・長崎の悲劇が描かれてない・・・はその通り)
僕が感じた2点を正直に書くと・・・
①ひとつの作品としてはこれで良い
被爆国である日本側から触れるなら「ドキュメント作品じゃないんだから」日本公開は良いと思いました。さらに言えば、本作品を日本で観られないことの方が問題だと思いました。
②でも日本人としては腹立たしい
そもそもアメリカと戦争を始めた時点でアウトなんですが、この原爆で日本の一般市民を大量虐殺されたことを思うと腹立たしいです。でも、本作の中で原爆を作ったオッペンハイマーの日本に対する思いは十分描かれていたと思いました。
■作品の何割を理解できたか
考えさせられる「奥深さ」と観客を惹きつける「演出」がある作品でした。僕はこの「奥深さ」のどの程度を理解できたのか・・・は正直自信がないです。(ないんか~い!)
こういう映画こそいわゆる「観る度に発見がある」作品なのかも知れません。(何度も観ないけど~)
■おまけ1
ストーリー的にも重要なシーンになりましたが、アインシュタインとの2ショットは良かったです。
アインシュタイン、似てたわぁ~。
■おまけ2
あのマットデイモンが出ていたことを後で知る
映画オンチおじさん
「ボーン」シリーズ好きだったなぁ~。
最後は非常に平坦な一言になってしまいますが、
本作品「見て損はない」と思います。
TOHOシネマズのシニアは60才以上なので、
おじさん堂々とシニア料金で利用しました~。
小雨がシトシト降る八ヶ岳南麓の里小屋にて