アンティークと、かっこ良さげに書いてみましたが、ただ古い銀のスプーンを買ってきただけの話です。
出先で見掛けたデパートの英国展。
コンパクトスペースで、体をよじりながら物色。
年を取ると、自分の体の大きさを誤り、よく展示物なんかを、体の一部がひっかけたりして落としそうになる。
食器やら細かい雑貨があるから、特に気を付けなくて。
ことママ、ガチにおっちょこちょい。
まずはポストカードの売場へ。
こういうイベントや出先の思い出用に、ポストカードを選ぶことが多い。
安いし、何より持って帰るときにかさばらない。それでいて、レア感がわりとあると勝手に思っている。
店員さんにうかがいつつ、現地じゃないと買えないだろうポストカードを選ぶ。
英国展といっても、どうやらアンティークものを販売しているようで、錆びた缶々やらブリキのくすんだものもやら古いものばっか。
あまりアンティークものに興味はない。いや、むしろ古いものは念がこもっていそうで、あまり得意ではない。
そんなわけで、ぶらっとだけして、結局はポストカードのみ購入。
そして、旦那さんがレジしてくれているときに、ふと目についた不思議なスプーン。
えっ、可愛い・・・
しげしげ見つめる。
手にとって、眺める。
お値段は? ・・・思ったより高くない。
いや、普通のスプーンの値段からしたら、何本買えるのか?って値段だけど、このスプーンの場合、高くは感じない。
あっ、安いとすら感じた。
新しいのかな?と細部を見ていると、お隣でずっと話をされている少しご年配のお客さんと店員さんの会話が聞こえてきた。
私がきたときから、すでに話し込んでいた雰囲気。
どうやらウェッジウッドのアンティークアクセサリーの購入を悩んでいらっしゃるようで、いや、むしろ買いたいというより自分の知識を店員さんに話したい感じで、結局は何も買わずに帰られた。
あんだけ店員さんの手を取らせて、買わんのかいと、うっすら思う。
すると、そのお客さんの相手をされていた店員さんに話しかけられた。
とても素敵な店員さん。普通の会話が出来る店員さん。
最近の若い店員さんは、接客業であってもマニュアル以外の会話が出来ない。
アンティークのスプーンで、こんなキレイな状況は珍しいと言われたが、アンティークというのがひっかかり、一旦保留にして離れた。
売場から離れた途端に、自分の異変に気付く。
朝からちょっと体調がすぐれなかったのに、そのスプーンを触った後から体調が戻っている。
ん?治った?
えっ、何で? 薬、効かなかったのに?
デパート内をウロウロしつつ悩んでいたが、決心する。
もう、買う
なかったら諦めよう。
戻ってみると、ちびっと位置が変わっていただけであった!
残ってくれてて、ありがとう
はいっ、今回購入したものが、こちら。