先週の20日より22日まで、関東方面へ市議団として視察に行ってきた。
テーマは「子どもの貧困」など。
栃木県小山市では「子どもの貧困撲滅5ヵ年計画」を。
宇都宮市では主に、学童保育の取り組み状況。
豊島区では「子ども食堂」などを自主的に取り組むNPO法人代表との懇談。
その他には、豊島区新庁舎や文京区のコミュニティバスの取り組みなども勉強してきた。
小山市や豊島区のNPO法人の栗林さんという代表のお話しで、深刻な貧困問題に取り組むご苦労を伺った。
共通して言われたのが「貧困の実態がなかなかつかめない」ということ。
学校や幼稚園等の現場から、毎日同じ服で登校(園)してきて、お風呂に入っている様子がない子ども。
一日の食事は学校の給食が唯一という子ども・・・・。
このような状況を先生や保育士の方がつかみ共有することの大切さを。
豊島区では、子どもを自由に自然の中で泥んこになって遊ばせたい・・・・と願うお母さんが始めたプレーパークを通じて、毎日一人で暗くなるまで遊びに来る子どもの実態。
その背景にはひとり親家庭の厳しい状況があり、夕食もままならない。
そうして始まったのが「子ども食堂」だったとお聞きした。
食材は農家からの寄付などでまかない、スタッフは無償のボランティアで400人も。
お寺や個人宅を借りて、月に数回の実施だけれど、あたたかい食事を一緒に食べて、また明日からがんばれるようになるとのこと。
いま、全国にこの「子ども食堂」が広がっており、視察から帰って新聞を読むと、西宮でも学生たちボランティアによって「子ども食堂」開設へ動き出しているとあった。
国会では小池参院議員が貧困問題、特にひとり親家庭の貧困問題を取り上げて反響を呼んでいる。
どうすれば子どもたちの貧困問題を改善できるだろうか?
どうしたら子どもの貧困がつかめるか?など課題がある。
今回の視察では、いくつかのヒントがあり、今後につなげていけそうだ。