昨日は午後、神戸三宮で開催された「震災メモリアル集会」に参加した。
約300人の参加だった。
21年経った阪神・淡路大震災の現状などの報告があり、西宮などで大問題となっている「UR借り上げ復興住宅からの追い出し問題」や「災害援護資金貸付金返済免除要件拡大」等もあった。
休憩をはさみ、東日本大震災の被災地から、福島県浪江町長の馬場有(たもつ)さんの記念講演があった。
山や海など自然あふれる街が、誰一人住むこともできない街になってしまった無念を、静かに淡々と語られた。
馬場町長自身も、一緒に暮らしていた家族がバラバラになったとのこと。
今は二本松市に仮設庁舎を建て、復興の指揮をとっておられる。
印象の強かったことは、震災まで町には小学校と中学校が7校あったが、いまでは、日本各地の620校に浪江の子どもたちが通っているという話。
「神戸にも浪江町の子どもが通っています」と話された。
まだ帰宅できないが、帰宅可能になった時に支障のないように、町をあげて受け入れを進めている・・・・という話に、強い意志とともに、「負けないぞ」という気持ちを強く感じたのは私だけではないと思う。
災害救助法は自然災害(3年から5年ほどで復旧復興可能)を対象としているが、福島は「原発災害」なんだ。
その状況に応じた被災者のための政治をしてもらいたい!と力説された。
復興はたたかってこそ・・・・と、来賓として堀内照文日本共産党衆院議員があいさつした。
市民運動によって「被災者支援法」を制定・拡充してきたこと。
市民運動によって「災害援護資金貸付金」の返済緩和をさせてきたこと。
また、市民運動によってUR借り上げ公営住宅からの強制退去に「まった」をかけていることなど、ホントに「たたかってこそ!」と実感する。
集会では「地震にも負けない、強い心をもって・・・・」という曲を合唱した。
この歌は阪神淡路の被災地の子どもたちはみんな歌っており、この前も孫のももちゃんとはじめちゃんが歌ってくれた曲だ。
でも、私は歌えない。泣けてくるから・・・。
あらためて、災害列島で阪神淡路大震災を風化させないようにと誓った。